狭くても充実したワークスペースをつくる5つの工夫

ここから、狭さを逆手にとった私なりの工夫を紹介します。

(1) デスクの幅と奥行きは用途に合わせて決める

パソコンとデスク
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私はノートパソコンを使用しているのですが、脇にデュアルモニターを置いているので、それを並べて置けるだけのスペースが必要でした。

横手方向のデスク幅ではたりないので、長手方向にデスクを設置しています。通常、ノートパソコンを使用するだけなら50cmあればかなりゆとりがあると言われていますが、私はパソコンをみながらメモをとることも多いので、パソコンを広げたまま手前にB5ノートを置けるよう、少し深めに60cmの奥行きを確保しています。

 

(2) 余分なスペースはスタンディングデスクとして活用

スタンディングデスク

長手方向にデスクを置くと、最大で180cmの大きさのデスクを置くことができます。私のワークスペースは2畳よりも少し大きく、長手方向が約200cmあります。両手を伸ばしても端まで使いきることはできません。私は身長が154cmと小さめなので、なおさらです。

200cmのデスクの一部でも無用の長物となってしまってはもったいないので、片方の端の60cmほどをスタンディング用のデスクとして使用できるよう立ち上げました。そのときにできた空間10cmの隙間は収納スペースとして使用しています。

立って仕事をすることもできますし、最近はコーヒーメーカーを置いてちょっとした休憩スペースに利用したりしています。

 

(3) 本棚のサイズは置くもののサイズに合わせる

プリンターすぺーす

わが家の場合は間取り的に横手方向はそれほど移動の邪魔になりません。ですので、プリンタなどを置けるように奥行きを少し深めの33cmに設定しました。パソコンバッグもピッタリ収納できます。

置物

もともと長手方向の棚は、旅行先から持ち帰ったお気に入りの小物類を飾るための飾り棚にするつもりでした。そのため15cm程度の奥行きにする予定だったのですが、今後本が増えても大丈夫なようにムック本などがギリギリ置ける23cmに設定しました。置くものの自由度を高めるため、可動式の棚にしてあります。

本棚

デスク上にも本棚を設置して、収納力を高めています。こちらは幅約140cm、奥行き30cmです。置くもののサイズと量をあらかじめ測っておくことで、空間を広く使うようにしました。手を伸ばせば見たい資料がすぐに取り出せるので、仕事の効率が上がりました。

 

(3) 身動きの取りやすさも考慮する

机のスペース

イスを引くためには最低でも75cm必要。それ以下だと身動きを取るのに狭いと感じてしまいます。少しでも広々と使用できるよう90cmの幅を確保したので、キャスターつきのイスで移動しても、棚や壁に身体がぶつかってしまうようなことはありません。

 

(4) コンセントの位置や数を検討する

コンセント

デスク上に3口、プリンタ下に2口、入り口付近に3口のコンセントをつけました。スペース的に考えれば、たった2畳程度の部屋にしてはコンセントをかなり多く設置していると感じると思います。しかしワークスペースにはパソコンやモニター、デスクライトや各種充電器などの電化製品が集中します。それらを不自由なく充電できるようにするには、これくらいのコンセント数は決して多すぎることはありません。

 

(5) 家具は「造作」にして徹底的に無駄を省く

2畳スペース

インテリアショップなどで家具を購入すると、どうしても無駄な部分が出てきてしまいます。すべての箇所においてジャストサイズでフィットさせるのは無理な話です。

広い部屋ならそれでもよいのですが、狭い部屋では無駄なスペースなんて1mmたりともありません。無駄なスペースを徹底的に省くため、わが家ではデスクも本棚もすべて造作家具にしました。

造作家具とは、オーダーメイドの造りつけの家具のこと

 

●家に合わせた暮らしをするのではなく、暮らしに合わせた家にしたい

広い家に憧れても、様々な要因からその願いを叶えられないこともあります。しかし自分の生活を見極めてから家づくりをすることで、狭さや住みにくさを補うことができます。その家で、その部屋で、今後どのような暮らしをしたいかを考えてみると、自分にとって快適な空間を手に入れることができるのではないでしょうか。