●ご近所さんとの物々交換も

ミモザのリース
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5つのリースを完成させて、遠くの友人たちに送った。それから、次はユーカリも混ぜてブーケを作ってお世話になった近所の方に届けにいく。このコラムでも以前紹介した、ナイトジャスミンをくださった方や、アロエをくれた方、梅をくれた方にも配りにいく。こうして庭にできたもので物々交換するというのも粋だなと思う。

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不在だったから玄関にメッセージとともに置いてきていたアロエさんが、「この匂いはきっと高橋さんのだわって思ったのよ。もう嬉しくて来ちゃいました」と、夕方家にやってきた。コロナの感染力が強まってから、ずっと会っていなかったし、向こうも遠慮していたのだと言った。

どうやらメッセージには気づいてなかったみたいだけど、花屋さんで売っているのよりずっと野性的な匂いがするから、私の家のだと分かったそうだ。お返しにとタイムをくれた。強いからコンクリートの溝に少し土をひいて置いとくだけで根付くという。

アロエが最近ずっと赤くて心配だったから尋ねたら、寒さでこうなっただけで、これからまた元気になるからどんどん食べなさいねと言う。そうなのか。枯れているんじゃなかったんだ、良かった。冬の間アロエ食べてなかったから、そろそろ食べよう。

それから、カレーに高橋さん家のローリエを入れたら大人の味がしたのよと笑った。じゃあ、また持っていきますか? と、ちょうど枝を切って乾燥させていたのを渡した。「またなくなったら来てくださいね」「そうさせてもらうね」夕暮れの街をアロエさんは帰っていった。

その後、昨年梅をたくさん拾わせてもらった家にもブーケを持っていく。その日は一日花屋さんみたいだった。「まあ嬉しいわ。今年も梅を取っていってくださいね」と言ってくれて、私はガッツポーズした。すっきりとしたアカシアの木で、残ったミモザが揺れている。ご近所との交流をもたらしてくれた当の本人は、いたって静かに咲き、そして散っていくのだ。

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菜の花

 

取り残した庭の白菜や水菜や小松菜が、全部薹立ちして菜の花も満開だ。しばらく置いておいて種を取ることにした。さて、夏野菜の種をそろそろ撒く季節になってきた。庭がジャングルにならないように気をつけねば。