●明治時代から愛され続ける「酒種あんぱん」

西洋の食べ物であったパンが、「桜あんぱん」の献上以後、日本独自の菓子パンとして大衆の間で親しまれるようになり、文明開化を代表する食べ物になりました。今でも店頭で購入できる、明治天皇献上の逸品「酒種 桜」は木村屋總本店の看板商品です。

酒種あんぱんの生地に使用している小麦粉は、「酒種(米と麹と水からつくられた発酵種)」に最適な仕様に調合したものを使用。職人がしっかりと発酵状態を管理し、生地の状態を調整していきます。また、あんは北海道の十勝周辺で採れる厳選したあずきを使用。独自製法で炊き上げ、あずきの風味とコクが感じられてパン生地との相性も抜群

酒種あんぱん 桜
木村屋總本店「酒種あんぱん 桜」(180円)
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「酒種 桜」のへそに埋める桜の花びらは、梅酢で漬け込んだあと、一つ一つ手でつんで、塩に漬けて仕上げています。この八重桜の塩漬けと毎日工場で練り上げている「こし餡」が、伝統の酒種生地に絶妙に溶け合います」(木村屋總本店 管理部総務課 広報担当 東谷さん)

「酒種 桜」は、今でも多くの人に愛され続けるロングセラーの商品。そして、この酒種あんパンの新作が、4月に発売された「酒種 木いちご」です。

酒種あんぱん 木いちご
木村屋總本店「酒種あんぱん 木いちご」(250円)

「酒種入りで風味がいい木村屋オリジナル生地に、ラズベリーパウダーとラズベリージャムを白あんに合わせ、風味豊かでさっぱりしたあんを包み焼き上げました。製品の中央にラズベリージャムを入れることで、より風味をアップさせています」(東谷さん)

両方とも、木村屋總本店直営店とオンラインショップで購入が可能なので、ぜひこの機会に楽しんでみてはいかがでしょうか。そして、木村屋總本店以外にも、スーパーやECサイトなどでも、各メーカーからあんパンが幅広く発売されていますが、今回はオススメの2商品をご紹介!