今回はお米料理研究家のしらいのりこさんの思い出に残るお弁当とレシピをご紹介。ドーンと目立つエビフライは食べごたえも満足な一品です。
しらいのりこさんの学生時代のお弁当はボリューミーでぜいたくづくし!?
すべての画像を見る(全2枚)日本一の米どころ、新潟県出身のしらいさん。幼い頃からおいしいご飯には恵まれていて、学生時代にお母さんがつくってくれていたのも、ふっくらつやつやの銀しゃりがつまったボリューム満点のお弁当だったとか。
●お弁当のおかげで平和な学校生活が送れた
「実家が仕出し屋を営んでいたので食べるものには事欠かず、おかずも肉や魚など中心に最低5~6品は入っていましたね」なかでも、登場頻度が高かったのはエビフライ。それも特大サイズだったと言うから、うらやましい限りです。
「ピーンと背が伸びてカラリと揚がり、見た目にも豪華だったからでしょうか。中学生の頃、悪ガキのクラスメイトに狙われて、あるとき仕方なく分けてあげたところ、“こんなおいしいエビフライは食べたことがない!”と目を丸くされて。おかげで、その後は絡まれることもなく、平和な学校生活を送ることができました(笑)」
あの頃一生分食べたかも、と言いつつも、当時を思い出しながら今回あらためてつくっていただいたところ、やはり懐かしくもテンションの上がるお弁当だと目を細めます。
「あと、母によくリクエストしたおかずは、カニかまとホウレンソウの卵焼き。友だちとお弁当のおかず交換をしたときに、今まで食べたことのない新鮮なおいしさだったんです。思い返せば、仕出し用のおかずがほかにもいくらでもあるのに、よくわざわざつくってくれたなぁと。ありがたいですよね。こちらも忘れられない思い出の味です」