塗装仕上げの壁と無垢の床が、洗練された心地よさを演出
すべての画像を見る(全17枚)リバーサイドの開放的な景色を堪能できるリビングダイニング。幅広のフレンチパインフローリングと、躯体現しの天井でシンプルに仕上げた空間に、厳選した家具や植物が映えます。東向きの大きな掃き出し窓から入る日差しが心地いい!
ダイニングから廊下を見たところ。キッチンとベッドルームは、廊下をはさんで木製フレームのガラス窓でゆるやかに間仕切っています。突き当たりにあるトイレの扉を鏡張りにすることで、視覚的な広がりを感じられるようになっています。これは、少しでも空間が広く見えるようにするための工夫のひとつ。
PeterIvyのペンダントライトがアイキャッチになっている玄関ホール。お気に入りの花屋で買った植物やアートがセンスよく飾られています。左手はシューズクロゼットになっており、100足ほどの靴を収納可能。
洗面所を独立させるために、省スペースかつ洗面ボウルだけのシンプルなつくりとしました。玄関の真裏にあるので、帰宅後すぐに手洗いができます。妻お気に入りの個性的なタイルが空間を引き締めています。
ゆったりと家具を配置したリビング。テレビの配線は、先行配線で壁に埋め込み、壁をすっきりと見せている。斜めにめぐる梁は工事の際に隠すことをすすめられたが、あえて見せて歴史と趣を感じられるようにしました。
住まいの中心となるペニンシュラ型のキッチン。「寝室や廊下の幅との兼ね合いを考えながら、ふたりでキッチンに立てる大きめサイズのものを選びました」(妻)。コンクリート調のテクスチャーも空間にマッチしています。
キッチンから玄関に抜ける通路には、パントリーやアウトドア用品の収納スペースを設けました。さらにその奥にはアウター用のロッカースペースも。収納量と動線をしっかりと考慮し、限られたスペースを有効活用しています。
キッチン背面に造作した食器棚。なるべく食器を重ねなくてすむよう、奥行きが浅めに設
計されています。30㎝ほどの奥行きは、大皿がちょうど一枚入る大きさ。「しまいやすく、手に取りやすいので、結果は大正解でした」(妻)。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
寝室は個室として仕切らず窓でゆるやかに仕切ることで、LDKを広く感じられるように。ウォークインクーロゼットは、寝室からも家事室からもアクセスできる。さらに玄関からキッチンへの通路を新たに設けたことで、家じゅうを回遊できる快適な動線が生まれた
DATA
建物規模:地上10階建て
素材
玄関
床:モルタル 壁:塗装(ポーターズペイント) 天井:AEP塗装
廊下、LD、寝室
床:フレンチパインフローリング 壁:塗装(ポーターズペイント) 天井:AEP塗装
キッチン、パントリー
床:塩ビタイル 壁:ポーターズペイント、AEP塗装 天井:AEP塗装
ウォークインクローゼット
床:塩ビタイル 壁、天井:AEP塗装
洗面室
床:フレンチパインフローリング 壁:タイル、AEP塗装 天井:AEP塗装
設備
キッチン
グラフテクト
サニタリー
トイレ:パナソニック
ユニットバス:タカラスタンダード
洗面台:オリジナル
洗面ボウル、混合水栓:サンワカンパニー
施工:デキマスワークス
住宅のリノベーション、店舗内装、什器製作、スケートボードにまつわる制作、イベントの設営、ペットのための造作などを手がける一級建築士事務所。設計と施工、アフターフォローまで丁寧に対応。東京・中野にオフィスおよびラボを構える