広く快適に暮らすための工夫とこだわりが各所に
●玄関の隣りにキッチンを配置。広々&家事動線もコンパクトに
すべての画像を見る(全17枚)玄関からリビングを見たところ。シンプルなデザインのキッチンが空間にマッチしています。天井埋め込み式だったエアコンを撤去した分、高さを確保することができ、よりいっそう広さを感じられるようになりました。
キッチンは前に壁をつくると開放感がなくなるため、玄関に隣り合う形でキッチンを配置しています。広さを確保するための思いきった設計。買い物から帰ったらすぐにキッチンに荷物を置けるので、家事動線的に便利というメリットも。
ふたりで立ってもスペースに十分余裕があるキッチン。キッチンはコスト重視でIKEAのキャビネットとシンクに、モラートで仕上げたオーダーの天板を組み合わせました。
キッチン下の収納は大容量なので、食品ストックをはじめ、食器類もほとんどここに収まっています。「食器棚が必要かなと思っていましたが、コンパクトな業務用のステンレスの棚を買い足すだけで十分でした」(妻)。
●アトリエ&こもり感のある収納スペースもできた!
もともと寝室として使っていたスペースは、最近妻の陶芸のアトリエとしても使うように。棚には妻の作品である花器が並んでいます。左手奥には浴室の配管スペースの余剰を生かしてつくった収納が。こもり感があって夫のお気に入り。
●洗面スペースは最小限にしてリビングの一角に
洗面スペースは、リビングの一角を利用して最小限のスペースに。洗面ボウルと水栓だけのコンパクトでシンプルなつくりです。洗面にはそれほどこだわりがなかったので、コストを抑えることを優先しました。
●持っていた家具のサイズから導かれた、心地よいリビング
日当たりのよさと間口の広さが気に入って購入したマンションは、以前から持っていた家具類のサイズをベースにプランニング。自宅で仕事をすることが増えたため、壁際に作業用のデスクを造作しました。
●スイッチやドアノブにもこだわってセレクト
個性的な真ちゅうのトグルスイッチは、夫妻がこだわって選んだもの。そのほかドアノブなどのパーツ類もこだわってセレクト。シンプルな内装だからこそ、こうしたディテールがより映えます。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
間仕切り壁を撤去し、1LDKの住まいを、ワンルーム感覚で暮らせる間取りに変更。壁づけだったキッチンは、玄関に対面するように配置しました。トイレの位置を移動し、水回りの動線を省スペースに
DATA
建物規模:地上4 階建ての4階
設計期間 2020年2月~6月
工事期間 2020年6月~9月
素材
玄関
床:モルタル
壁、天井:珪藻土クロス
LDK、アトリエ、寝室
床:オーク三層フローリング
壁、天井:珪藻土クロス
キッチン
床:フローリング
壁:珪藻土クロス、一部タイル
天井:珪藻土クロス
洗面室、トイレ
床:Pタイル
壁、天井:珪藻土クロス
設備
キッチン
オリジナル
レンジフード:toolbox(キャビネットのみIKEA)
サニタリー
トイレ:パナソニック
ユニットバス:TOTO
洗面台、洗面ボウル、混合水栓:フォンテトレーディング
プロデュース・設計:EcoDeco
中古マンションリノベのワンストップサービスのパイオニア。全コーディネーターが不動産探しから設計まで一貫して担当できるよう、不動産と設計のプロとしての知識と経験を併せ持つ。内見時には両方の視点からアドバイスができる。施工会社はコンペ形式で、公平性がある。福岡オフィスも。
※情報は「リライフプラスvol.43」取材時のものです