Case3. 平屋にロフトをプラスすれば、のびのびとした空間が生まれる!

こちらも夫婦と幼い子ども2人の4人家族のお宅です。家を建てるにあたって、実現したかったことは、「明るく風通しがよく、緑を楽しめる家」「家族が1日の大半をLDKで過ごせる家」「年を重ねても住みやすい家」ということ。とくに平屋にこだわっていたわけではありません。

しかし、建築家から提案されたのは、敷地に余裕を残しながら建つ平屋の家でした。

外観2
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庭には芝生が広がっています。芝生の中央は造園家の提案で、砂場も設けられました。

「子どもたちが外で遊んでいても姿が見えて安心。目が届きやすいのは平屋のメリットですね」と、妻もにっこり。

 

外観

LDKに面した南側の庭には、フルオープンになる開口の外に、L字型の建物に沿ってデッキが渡されています。

 

ロフト

デッキを介して庭とつながるLDK。大きなワンルームで一部ロフトつきの大空間です。ロフト床がかからないDKは天井高が高く、なんとも広々しています。

 

LDK+ロフト

平屋ですが、ロフトがあることで空間に立体感がでました。また、2階のような隔たりがなく、空間がより広く見えます。

 

ロフト内

ロフトは現在、夫の専用スペースになっています。

 

ロフトへのはしご

子ども室の前にロフトへのハシゴがあるので、子ども室の延長になる可能性もありそうです。

ロフトにいても、キッチンにいても常に家族のつながりが感じられる平屋の家。子どもたちもおおらかな環境で、すくすく育ちそうです。

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南北に庭を設けた、緑に囲まれる平屋の暮らし

設計:悠らり建築事務所事務所(安藤亨英+安藤節子) 撮影:日紫喜政彦

 

Case4. 延べ床77.5㎡の平屋。部屋も間仕切りもないから広々&超快適!

平屋戸建てるとなると、広い敷地が必要と思っていませんか。そんなことはありません。

4人家族で暮らす、延べ床面積77.5㎡の平屋をご紹介しましょう。部屋も間仕切りもつくらないことで、コンパクトな敷地でも、快適な暮らしを実現することができた好事例です。

Aさんの住まいの外観

こちらが外観です。横に停まっているクルマと比較すれば、家のかなり小さいことがわかると思います。

 

建物南面のLDK

しかし、家の中に入ると、家族4人が思い思いにくつろげる空間が広がっています。

 

外部から閉じた庭は家族の憩いの場に

その外には、近隣からの視線を気にせずに過ごせる庭があります。壁で囲ったのは、飼いネコが脱走しないようにという理由からでしたが、家族にとっても、この庭は憩いの場になっています。

 

珪藻土塗りの壁面はDIYで

「予算の上限をはっきり決めていたので、こんな広くて豊かな家ができ上がるとは思っていませんでした」(夫)。なんと本体工事費1600万円で建てた平屋です。

床面積77㎡は、夫婦と子ども2人の住まいとしては決して広いわけではありませんが、建物の南面を占めるLDKは奥行きもあって広々とした印象。しかし、よく見るとリビングの奥には、子ども用ベッドが左右に振り分けて置かれています。

「間仕切りがないから、どこまでがLDKでどこからが子ども部屋か、ぱっと見にはわからない。広々と暮らす秘密はこれです」(夫)

シンプルな長方形の平屋と素材の共通化でコスト効率を実現。また、珪藻土塗りの壁面はすべて建主夫妻が左官仕事をして、職人の手間代を省いています。

 

家族の憩いの場となっている庭

外部から閉じた庭には、手入れが必要になる植物は植えず、もっぱら家族の遊びの場として使われています。

 

土間空間が室内と室外をあいまいにつなぐ住まい

モルタル敷きの土間空間が、室内と室外をあいまいにつなぐプラン。これも、広く感じられる仕かけになっています。土間の突きあたりは玄関ですが、段差はなく土足の領域もゆるやかになっています。

「家族の仲がいいから、部屋も間仕切りもいらない」と割りきったから実現できた、小さくても狭さを感じさせない平屋です。

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77.5㎡の平屋建て!家族4人が仲よく、のびのび暮らせる仕掛けを詰め込みました

設計:蒲牟田健作(COGITE) 撮影:中村風詩人

 

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