キッチンやバスルームはこだわってつくるのに、意外と安易にプランしてしまいがちなのが洗面所です。でも、この場所が、気持ちのいいお気に入りの場所になれば、朝からテンションが上がって、気持ちよく一日がスタートできます。今回は、動線や機能、素材にもこだわった、おしゃれな5つの洗面所をご紹介!
すべての画像を見る(全12枚)Case1.忙しい朝もスムーズ!廊下に面した気持ちのいい洗面所
上の写真は、62㎡で3LDKというマンションの細切れの間取りを、1LDKにしたリノベーション事例です。部屋数を減らすことで、開放的な住まいとなりました。いちばんのポイントは、限られた面積を最大限に生かすため、「廊下」にも用途をもたせたこと。
なんと、廊下に洗面室ならぬ洗面所をつくってしまいました。これが大正解!
とかく狭くなりがちな洗面スペースが、開放感のある気持ちのいい空間になりました。
玄関ドアを開けると、目の前に登場するのがこちらの洗面スペースです。玄関からLDKに続く廊下の一角に洗面カウンターを設けました。
オープンな洗面スペースなら、帰宅後の手洗いがとてもスムーズ。玄関との仕切りにガラスのパーティションを採用したので、開放感も満点です。
「洗面カウンターを広く、フラットにしたかった」という住まい手。洗面ボウルをカウンター埋め込み式にして、ワイドなミラーも取りつけました。夫婦で同時に使ってもゆとりがあります。
洗面スペースの照明は船舶用のマリンランプ。インダストリアルな雰囲気が気に入って採用しました。
玄関からLDKまでは、洗面スペースを通る動線と左手の収納スペースを通る動線がある2way方式。ぐるっと回遊できる間取りが採用されています。
設計・施工:リノべる。 撮影:小川 聡
Case2.洗面所と脱衣所をつなげ広々!ブルーのタイルで鮮やかな空間に
こちらは3LDKだったマンションをリノベーションして、窓に囲まれた開放的な1LDKの住まいに変身させたお宅です。
洗面室も、好みのテイストを反映。床には個性的なブルーの六角形タイルを貼り、清潔感のある空間に仕上がっています。
二面に窓を備えた開放感あふれる洗面室。その奥のガラスの扉は浴室です。洗面は、置き家具のようなカウンターにシンクを2つ配置。脱衣所(浴室の扉の前の部分)と洗面スペースの間にはカーテンを設置しています。
とても気持ちのいい空間になったので、建主はテレワークのとき、この場所に机を持ち込んで仕事をすることもあるそうです。
サニタリーの床は、個性的なブルーの六角形タイルに。手焼きで凹凸感があり、色も1枚1枚微妙に異なっているため味わいがあります。
洗面室の奥の脱衣場には懸垂用のバーも設置しました。「目に入るとついついやってしまう」という住まい手が、窓の外を眺めながらトレーニング中。
設計:ブルースタジオ 撮影:山田耕司