いつも笑顔で私たちを癒やしてくれるお笑いコンビ・たんぽぽの川村エミコさん。そんな川村さんも、学生時代から落ち込むことは珍しくなかったそう。30代を迎えた頃から少しずつ考え方を変え、自分を肯定することを試行錯誤してきたといいます。そうして身につけた「自己肯定感」を上げるコツを、たっぷり聞かせていただきました。

「自己肯定感」の記事はこちらもチェック!

もし「私なんか…」と感じたら紙に書く。自己肯定感を回復させる魔法の言葉

たんぽぽ川村さんが実感。幸せは他人と比較して感じるものではない

川村さん
自分を褒めてあげられるのは自分だけ。毎日を明るくご機嫌に!
すべての画像を見る(全6枚)

川村さんの学生時代。「たとえば、同級生のEちゃんは活発で彼氏もできて楽しそうな“リア充”キャラ。片や私はジメッとしていてとくに浮いた話もない。『いいな~』と憧れつつ、『私、ずっとこのままだったらどうしよう』と不安になることもありましたね」

幸せそうなだれかと比較し落ち込む日々。それが変わってきたのは、30代の結婚ラッシュの時期。

「次々結婚して出産する友人らを横目にうらやみ、“おいてきぼり感”を感じました。そんなとき、自分自身を見つめ直してみたら、こう気づいたんです。『友人の夫のことが好きなら、彼と結婚できた友人をうらやんでも当然。だけど私は友人の夫が好きなわけではない。すなわち、友人と比べて落ち込むことには何の意味もない』と。それよりは、自分が一緒にいて楽しくて落ち着く人が見つかることの方が大事。以来、比較しては落ち込むこともなくなりました」

●自分をご機嫌にする術を覚えて、日々前向きに!

それでも時折は不安になる日もあります。そんなときのために気分を上げるルーティンがあるそう。

「オフの日はできるだけ毎朝7時に起きて掃除機をかけ、しっかり朝食をとって連続テレビ小説を観ます。朝から丁寧に生活することで、心も安定するんです。ただ、あまり決め込むと、マジメな性格柄、思いつめてしまうので、ゆる~い気持ちでやっています」

コロナ禍では仕事も減り、不安な気持ちでいっぱいに。そのときはあえて“動く”ことで陰に引っぱられないように意識したそう。「落ち込んだままだとなにも変わらない。じゃあできることはなにかと考え、ウォーキングへ。汗をかいてリフレッシュすることで気持ちも爆上がりします」

●自分を助けてあげられるのは自分しかいない

反面、落ち込んでどうしようもないときは、ジッと過ごすことも。
「唇に少し水をつけて湿らすくらいで水も飲まずトイレにも行かず、まるで冬眠中のクマのようになる日も(笑)。そうすると翌朝には『今日は外に出なきゃ』と、自然に買い物にも行ける。太陽の光を浴びると元気になりますしね」

苦しみやモヤモヤと向き合いつつ、動いたり休んだりして「自分をご機嫌にする術」を身につけてきた川村さん。「やはり自分を助けてあげられるのは自分しかいない。日々苦しいなかでも、自分から働きかければ気持ちは少しずつ上がっていきます」