近頃、「自己肯定感」という言葉を聞く機会が増えていませんか? 自己肯定感が高まると、自分を好きになりなにごとにも前向きになれます。 実際に読者は自己肯定感についてどう思っているのか、また、自己肯定感を上げるためにどのような方法が効果的か、韓国での本がベストセラーになっている精神科医のユン・ホンギュンさんに教えてもらいました。

紙に書く女性
少しでも自分を肯定できるようになる工夫って?(※写真はイメージです)
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韓国ベストセラー作家に聞く自己肯定感を回復させるコツ

自分のこと、どう思っていますか? ESSE読者に自己肯定感について聞いたところ、半数以上が「低い」と答えていることがわかりました。

 

●「自己肯定感が低いかも…」と思う人のこんな理由

「専業主婦なので後ろめたさがある。夫は問題ないと言うものの、共働きが多数のこの時代、自分の存在とは…? と考えます」(Mさん・36歳)

「他人に強く当たられてしまうと、すぐ自分に責任を感じてしまう。とにかく自信がないので新しいチャレンジもできません」(Oさん・29歳)

「人からほめられても素直に喜べません。つい『でも』が口グセに。常にマイナス思考で、自分でものごとを決めるのが苦手です」(Yさん・38歳)

「友人のSNSを見て、そのキラキラぶりを見ると落ち込みます。自分は平凡すぎるし、がんばりがたりないと責めてしまいます」(Wさん・42歳)

 

●自尊感情を高めるコツは自分に関心を向けること

“自尊感情”とも呼ばれることがある自己肯定感。韓国で120万部のベストセラーになった『どうかご自愛ください 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン』(ダイヤモンド社刊)の著者で精神科医のユン・ホンギュンさんに、ESSE読者も悩む自尊感情の高め方について伺いました。

「自分の生き方や考え方に確信がもてなかったり、常になにかしらの不安や心配ごとを抱えていたり、周りの目が気になって仕方がなかったり。そういう人は、自尊感情に問題があると言えます」
自尊感情を高めるには、まず自分を愛することが大切なんだそう。

ご自愛ください

「自分を愛せている人は、悪いことが起こっても、自分を責めません。『そういうこともある』と受け止めて『大丈夫』と自分を慰めることができるので、心の回復が早いもの。悩みがあるときも、他人の意見や評価に振り回されるのではなく、自らと対話しながら解決法を探ることができるので、ムダなエネルギーを使うことなく、思い描く成功に早く近づけます」

著書には自尊感情を高めるさまざまなスキルが紹介されています。
「自尊感情を高めるためには、自分をよく知ることが大切。紹介するレッスンも、自分に関心を向けるところから始まります。重要なのは、メソッドを実行し習慣づけること。初めは気恥ずかしかったり、ぎこちなさを感じたりするかもしれませんが、1、2か月続ければ、自分の自尊感情が高まっていることに気づき、楽しくなってくるはず」