キッチン家事は毎日のことだから、できるだけ負担を減らしたいもの。でもどうすれば家事がラクになるのかわからない人も多いはず。「収納の扉をあける、というアクションを減らしてみては?」とアドバイスしてくれたのは、大塚彬子(あこ)さん。大塚さんは一級建築士でありながらインテリアコーディネーター、ライフオーガナイザーの資格をもつ、住まいのプロ。今回は、ラク家事を実践している大塚さん宅のキッチンを見せていただきました。
すべての画像を見る(全5枚)キッチンは、「動作」をいかに減らすかがポイント
キッチンは「料理する」「洗い物をする」「食品や食器を出し入れする」など、さまざまな動作を同時進行でこなす場所。
それを1日に何度も行うので、動作が多いほどクタクタになってしまいます。40代からのキッチン収納は、「家事ラク」も意識したいところ。
「キッチンの収納は、とにかく『ワンアクション』にこだわっています。使うものをパッと簡単に取り出せるようにしておくと、目的なものを探す時間や扉をあけ閉めする手間を省くことができるんです」
大塚さん宅のキッチンは、背面のカップボード上部(食器棚)の扉をあえてなくすことでアクション数を減らしています。
「建築やインテリアを仕事にしていますが、私は基本的にズボラなんです。できるだけラクして家事を進めたいので、食器棚はオープンにしました。パッと見てすぐに出し入れできるので、扉をあけ閉めする手間を省くことができます」
料理を盛りつけるときも、洗った食器をしまうときもラクちん!
●ゴチャゴチャ見せないコツは、白&ベージュ系でまとめること
オープンタイプのカップボードは、食器が丸見えの状態。「キッチンがゴチャついて見えないか心配」という人は、食器やカップのカラーに統一感を持たせるのがおすすめです。
「白やベージュ、クリアなど色が薄いものを選びましょう。すべては無理でも、8割ほどをこれらの色で統一すれば主張しすぎずすっきり見えます」
大塚さんによると、色さえ同系色でまとめれば形はそろっていなくても大丈夫。
「部屋の雰囲気がナチュラル、ウッド系なら、木製や籐などの自然素材を加えても違和感なくなじみますよ」
どうしてもほかの色も使いたいなら、パステルやビビッドでトーンをまとめるとよいそうです。