まとめ買いや食材の使いきりなど、食事づくりでできる節約テクはたくさんありますが、調理コストや食材費を下げると、さらに効果はアップします。
月の食費を2万円以内に抑えている節約上手のなちこさんは、調理を効率的し水道光熱費の節約にも成功。日々実践している内容をうかがってきました。

【調理コスト編】調理の工夫次第で水道光熱費が抑えられるちょっとしたコツ

●揚げ物は小さいフライパンと少ない油で

揚げ焼きしている様子
少ない油で揚げ焼きに!
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「揚げ焼きにすれば、少ない油ですみ、油が熱くなるのも早いので節約に。食材が十分に油に漬かるように、口径の小さいフライパンを使っています」
お弁当用など、揚げるものが少ないときは、さらに油の量を少なくし、適度に転がしながら揚げ焼きに。

●揚げ油は数回使い回す

揚げ油を再利用する様子

揚げ油は使い終わったあとにこして、2~3回は再利用。

「フライ衣で油が汚れてしまったり、魚料理でにおいがついたときなどは、無理に使い回さず臨機応変にしています」

使い終わった油をオイルポットに入れて冷蔵庫で保存する様子

使い終わった油はオイルポットに入れ、冷めたら傷まないように冷蔵庫で保存。目につくところに置いて、早めに使いきります。

●炊飯器を使わないときはコンセントを抜く

炊飯器のコンセントを抜く様子

保温時やタイマーなどの電力消費が大きい炊飯器。

「保温機能は使わず、炊飯時のみ使用。使わないときはコンセントを抜いて待機電力をカットします」

●手が汚れる作業はビニール手袋使用で洗う手間を省く

100円ショップのビニール手袋を使用してひき肉を練る様子

ひき肉を練るときの、ベタつきや脂汚れはストレスのもと。

「作業のたびに手を洗っていると、蛇口回りも汚れるし水道代もムダ。100円ショップのビニール手袋を活用しています」

【食材コスト編】かさ増し、取り分けなど、食材のコストをカット!

「ご飯づくりのなかでもいちばんコストがかかるのは主菜」というなちこさん。かさ増しテクや、同じ食材や味つけが連続しないローテーションの工夫で、余計な食材費がかからないようにしています。

●冷蔵庫にある食材だけで献立を考える

ノートに献立をメモする様子

なちこさんは、お買い得品を買ったあとに数日分の大まかな献立を考えています。

「予定が変わることもありますが、買い物後に冷蔵庫の中身だけでメニューを考えることで食材を使いきることができるんです」

●主菜は少ない肉でかさ増しを意識する

肉野菜炒めの調理の様子

「1回に使う肉は2人分で100gと少なめ。その分、野菜や乾物でかさ増ししたり、食感に変化をつけて満足感を高めています」

たまにはチキンソテーなど、食べごたえのあるメニューの日を設け、メリハリをつけて気分を上げているそう。

●ネギやニンジンの根は捨てずに水耕栽培して料理に活用

ネギやニンジンの水耕栽培の様子

「料理の彩りとして、アクセントになる野菜が欲しいときのために、ネギやニンジンで水耕栽培。わざわざ買わなくてすみます」

ニンジンの葉は、ハーブのように和洋両方の料理で活用できます。

●夕食のおかずからお弁当用を取り分け、すぐ冷凍

お弁当におかずを盛りつける様子

夕食のおかずを取り分けたら、すぐ冷凍。

「翌日のお弁当には使わず、別の日に冷凍したおかずを加熱して入れます。こうすると、夕飯で食べたものをすぐお昼に食べる、という連続を解消でき、お弁当用の食材費もカットできます」