「4人家族で暮らしていたときには、少々手狭な印象だった13畳のリビングダイニング。子どもが独立して、今は夫婦ふたりなのでゆったり…どころか、かえって空間を持て余してしまって」。そう話すのは、ライフオーガナイザーの田川瑞枝さん。50代になったのを機に、暮らしやすい家に整えるために試行錯誤中。今回は、ふたり暮らしをもっとぜいたくに満喫しようと試みた、模様替えの様子をお届けします。

リビングダイニング
使わなくなった家具を手放して、広々とした部屋に
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床の面積を広く見せるために工夫した家具の配置

角部屋で窓が多く、しかもすべてはき出し窓という、壁が少ない間取りのわが家は、家具の配置が難しいです。以前は棚やテレビ台などがありましたが、どこに置いてもしっくりしません。配置に頭を悩ませるくらいなら、いっそのことなにも置かないと決め、ソファとダイニングセットだけにしました。

リビングダイニングに大型テレビを置いていないということは、テレビの見やすさを気にすることなく、自由に家具を配置できるということ。

夫婦ふたりの生活になり、暮らしやすさを考えて家具の配置もいろいろ変えてみています。

ソファ

こちらは少し前の配置。壁の幅とソファのサイズがピッタリあったので、キッチンカウンターに対面する場所、いわゆるダイニングスペースにソファを置いてみた状態です。

 

ダイニング

壁に沿ってソファを置くと、リビングとダイニングの区切りを感じさせず、ひとつの空間として床の面積が広く見えます。今までなら、この空間はゆとりを感じさせましたが、夫婦ふたりだけではムダに広がりがあり、引っ越し前夜のような寒々しさが漂ってきます。

実際、親しい友人に「引っ越すの?」と驚かれたこともありました。あまりに殺風景で生活しているように見えなかったのでしょう。

床が広く見えるだけがいいわけではないと感じ、もっとぜいたくな空間の使い方をしてみることに。家具の配置でLDをゾーニングし、ソファコーナー、ダイニングコーナーと空間を仕切ることにしました。

 

部屋の真ん中にソファを置いてみた

ソファ

まず、ソファを移動。これまで壁を背に置いていましたが、窓に向けて中央に配置。向きを変えただけなのに、窓からの日差しが暖かく、日向ぼっこに最適です。

ソファを置くことで区切られたスペースは6畳ほどと狭くなりました。でも、座ったときの目線が、家の中ではなく外の景色なので、思っていた以上に広がりを感じます。これまであまり座らなかったソファコーナーが、居心地のいい時間を過ごせる空間に変わりました。

 

ソファ

ソファは大きな家具だけに、一度場所を決めてしまうと固定化されがちですが、こうして動かしてみるとよい結果に。壁際に置かなくなった分、ホコリがたまらないメリットがあり、掃除がしやすくなりました。