Q7 防犯・セキュリティ対策も気になる！
A. 侵入されにくい住宅設備や間取りに配慮。ホームセキュリティに対応した住宅も提供
侵入されにくい住宅設備や間取りにも配慮しています。「フラッシュライト、センサーカメラ、テレビドアホンで侵入者を見張り・威かく。侵入を試みられた際も破りにくいサッシ、開けにくい玄関や勝手口のドアでしっかりガード。死角をつくらず、足がかりとなるものを設置しないなど、侵入されにくいプランニングを実施」（パナソニックホームズ）とのこと。
ほかにも「侵入盗被害は対策しても別の方法へ進化するため、被害に応じて継続した対策が必要に。被害修理の内容から侵入方法を特定し、エリアや開口部ごとに分析。ハード面や防犯環境設計から総合的に提案」（ヘーベルハウス）など、各邸に合った対応を行っています。
「防犯ガラスや2重ロックの採用といった基本的なことに加え、ホームセキュリティにも対応した『快適防犯』住宅を提供。『見える・守る・知らせる』の3つの視点を基本に一歩進んだ提案を」（積水ハウス）など、万一の侵入に備えた取り組みも行われています。
Q8 住宅の品質保持の取り組みについて、なにをしている？
A. データを集め技術やソフトの開発に活用。一貫した管理体制で建物の品質を保つ努力を
各社とも研究所を保有し、多角的な視点から品質保持に取り組んでいます。一例をあげると、「湖東工場（滋賀県）にある試験センターでは、さまざまな気象条件を再現。過酷な環境実験により、商品の確かな性能と信頼性を追求」（パナソニックホームズ）。
ほかにも、「総合住宅研究所では、大地震時における安全性や部材などの耐久性を確認するほか、健康・快適な居住環境、人間工学実験で確かめるユニバーサルデザインなど、最先端の技術や暮らしに関わる研究・開発を実施。さらに、住まいづくりの体験学習ができる体験型研究施設の納得工房では、そこで得たデータを技術やソフトの開発に活用。また、住生活研究所では、より高いレベルの幸せを提供するために健康や家族のつながりを追求」（積水ハウス）という回答が。各社ともに多岐にわたる研究に取り組んでいます。
建物の品質を保つためには、研究・開発とともに、管理体制も重要なポイントになります。「家づくりのすべてのプロセスで、高精度・高品質化を追求。品質と環境の統合マネジメントシステム、および商品開発～商品設計～調達～生産～物流～邸別設計～施工～アフターサービス～リフォームまで、一貫した管理体制を確立」（パナソニックホームズ）。このように、住まいが完成したあとの、将来までも見据えた取り組みが行われています。
Q9 最近話題の地球環境への取り組みは？
A. 資源の循環利用や脱炭素社会に向けた取り組みも活発に。有害物質を分解・浄化する建材の採用
家づくりにはさまざまな資源が使われますが、それらを大切に使い、守るために、あらゆる対応がなされています。「資源の循環利用にいち早く取り組み、当社グループとして廃棄物の発生抑制やリサイクルにとどまらず、社会ストックとなった住宅資材を使い続けられるように、アフターサービス・リフォーム事業に注力。ライフサイクル全体を通じた資源の最適利用を目指します」（積水ハウス）などの回答があります。
脱炭素社会に向けた取り組みも活発に。「CO2排出の削減に向け、工場のゼロエミッション化や工場間輸送の車種大型化を実施。海路による輸送でCO2排出量を削減し、国土交通省から『エコシップ・モーダルシフト優良事業者』（環境負荷の低減に特に貢献した事業者）として、住宅業界初の認定も取得。
また、大気中の有害物質NOx（窒素酸化物）を分解・浄化するキラテックタイルの採用で、タイル200㎡当たり自動車約8台分の排出量削減に」（パナソニックホームズ）という回答も。
Q10 そのほかの取り組みについても教えてほしい！
A. 事業活動を通じてSDGsの目標達成。社会貢献や人材育成も大切な課題に
メーカーが力を入れる取り組みは、じつに多種多彩。たとえば「事業活動を通じてSDGsの目標達成に貢献するため、持続可能な社会の実現を目指して取り組み続けます」（パナソニックホームズ）、「社員の多様性を受け入れ、だれもが能力を最大限に発揮できる環境を整えるため、『人材サステナビリティ』を宣言。
女性活躍の推進、さまざまな人材の活躍、多様な働き方やワーク・ライフ・バランスの推進を柱に、従業員と企業がともに持続可能な成長を実践できる、環境や仕組みづくりに取り組みます」（積水ハウス）など。社会貢献や人材育成も大切な課題のひとつです。
※情報は「住まいの設計」2022年2月号取材時のものです
