Q3 家の素材についての取り組みは?
A. 構造材や内外装材の耐用性など、精査・検証。室内のきれいな空気も厳しい基準づくりを
住む人の暮らしや命を守る家だからこそ、「内外装ともに耐用性の高い素材を選定し、厳しい社内基準による精査・検証をへて使用」(積水ハウス)というように、構造材や内外装材は各社ともに万全の対応を図っています。
室内のきれいな空気にも着目。「アメリカの第三者安全科学機関(UL)による住宅向け『グリーンガード認証』を、世界に先駆けて取得※。住環境に存在するVOC(揮発性有機化合物)のうち300を超える物質を測定対象とし、VOCの総量に上限を設けた厳しい基準です」(パナソニックホームズ)。
※2021年6月時点。同社の戸建住宅(標準仕様)を完工した状態で1か月以内に、ULが「住宅向けグリーンガード認証」の規格に基づき室内空気濃度を測定した結果などにより認証を受けたもの。仕様により本認証対象外になる場合があります(個別物件を認証するものではありません)。「グリーンガード」はUL LLCの登録商標
Q4 水回りの設備についての取り組みがされているの?
A. 機能・性能や操作性など使いやすさにに加え。デザイン性に富んだ、オリジナルの設備にも注力
水回りの設備に求められることは、機能・性能や操作性、清掃性など。そのため「生活者を研究する独自機関で得た知見を踏まえ、使いやすさと最新トレンドを両立させた設備を提供」(ヘーベルハウス)や、「使い心地や暮らしの価値観に合わせた7つの設備スタイル(本格キッチンへのこだわり、家族で楽しく家事シェア、お手入れラクラクなど)を用意」(パナソニックホームズ)という回答のほか、「バリアフリーの観点から、生涯快適に使える工夫を」(積水ハウス)など、取り組みはさまざまです。
デザインにこだわりたいというニーズに対しては、「デザイン性に富んだオリジナル設備を多数用意」(積水ハウス)、「オリジナルキッチンのほか、機能・デザインを追求した多彩なキッチンをラインナップ。内装インテリアと合わせられます」(ヘーベルハウス)など、個性を重視しています。
Q5 建物の性能に対する取り組みも知りたい!
A. ZEH(セロエネルギーハウス)や省エネ性はもちろん、快適に暮らすための断熱・気密性能も重視
ZEH(ゼッチ)とは、太陽光発電システムや省エネ機器などを採用した高気密・高断熱の建物。自家発電したエネルギーで、消費分のエネルギーをほぼまかなう住まいです。
「国が定めるZEH基準を標準仕様で満たし、強い躯体と自然の恵みを生かす空間設計で快適な暮らしを提案」(ヘーベルハウス)、「平成25年省エネルギー基準4~7地域において、経済産業省が推進するZEH支援事業の要件である、断熱性能UA値0.6W/(㎡・K)を標準仕様に」(パナソニックホームズ)など、ZEHを想定した家づくりに力を入れています。
「地熱活用と家まるごと断熱により、冷暖房負荷の低減を図っています。また、一般的な全館空調に比べ、『空調+換気』にかかる電気代を約26%削減できる全館空調エアロハスの用意」(パナソニックホームズ)など、省エネに配慮する取り組みも行われています。
また、断熱性を高めるには、優れた施工技術も重要。「建物内部のつながりやバランスを考え、さまざまな断熱材を適材適所に使用。施工性を向上させた熱橋対策(熱を通さない工夫)により快適な住まいを実現」(積水ハウス)などのように、各社ともに注力しています。
Q6 災害に対する技術は、どこまで進んでいる?
A. 停電してもエネルギーを自給自足できる設備や、建物のさらなる強さを求めて、日々研究中
各社の回答で共通しているのは、生命や暮らしなどが守れる建物の強さ。ほかにも、停電時の備えなどさまざまな対応があげられています。
たとえば「停電してもエネルギーを自給自足できる設備や、より早い生活の復旧をうながすサポートシステムに取り組んでいます」(ヘーベルハウス)、「電気が復旧するまで自宅で暮らせる設備システムや、水・食糧を3~5日間確保できる貯蔵庫などの提案」(積水ハウス)、「停電時にも電気が使える創蓄連携システムや、自動車を非常時の電源として利用する『クルマde給電』を提案」(パナソニックホームズ)など。災害後の暮らしを視野に入れた対応が目立ちます。
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建物のさらなる強さを求めて、日々研究が続けられています。その一例が「超高層ビルと同じ制震技術を採用し、ゆがみまで防ぐことで建物の損傷を抑制。また日本最大級の耐震実験で大地震への強さを実証」(パナソニックホームズ)という回答です。同社では、その証しとして「万一の地震による建て替えや補修を約束する『地震あんしん保証』を用意」しているそうです。