グラフィックデザイナーの西出弥加さんと訪問介護の仕事をする光さん夫妻は、夫婦ともに発達障害という特性をもちながら結婚。今回は互いの子どもの頃について振り返り、お子さんの発達について悩む親御さんの気持ちになって語ってくれました。
すべての画像を見る(全10枚)発達障害夫婦がお互いの子ども時代を振り返って
ときどき、保護者の方から夫にtwitterのダイレクトメールが届くことがあります。それは発達障害の子を持つ親御さんがほとんどで、ADHDの夫に寄せられる話は、やはり発達障害のことが多いようです。
多くの内容は、「うちの子は落ち着きがなくて、大人になってもこのままなのか不安」というもの。その相談を受けると、夫自身も自分の子ども時代と似ているなと感じるそうです。
●ADHDの夫の子ども時代
当時、多動だったという夫は、本を読んでも飽きてどこかへ飛んで行ったり、授業中でも立ち上がって走ったり、いきなり川に飛び込んだり、話し出すと止まらないこともありました。
その落ち着きのなさから、先生の横で授業を受けていたこともあったそうです。先生がやむを得ず教卓の隣に席を配置したとのことでした。
ただ、そんな夫を、先生も生徒も特別視していたわけではなく、自由にできていたようです。
そんな夫は大人になるにつれて、おとなしい雰囲気になりました。当時を振り返って、「自由に行動させてくれた学校だったから、今より生きづらさを感じなかった」と話してくれました。