高齢の親のもちものの整理は多くの人にとっても悩ましい問題。「現在50代の私たちの親世代は、高価なもちものも多く使わずにとってあることも少なくありません」と話すのは、さまざまな生活情報誌の制作に携わる生活情報ライター・佐藤由香さん。佐藤さんは、高齢の実母たちと話し合ったうえで、親の家で眠っていたアクセサリーを思い切って買取査定することになったそう。買収を検討することになった経緯と査定の様子をつづってくれました。
高齢親の家で眠っていた貴金属。査定した結果…
私たち50代の親世代である70~90代の女性は、私たちともちものがまるで違います。とくに感じるのは、衣料品やアクセサリー。
私の母は高給取りでもない、ごく普通の勤め人でしたが、何十万もするリアルファーや本革、本物のジュエリーをいくつも持っていました。みんなが上をめざしたいい時代だったとも言いますが、年をとって、それらの出番が激減したのです。
姉の義母(Sさん)も同じでした。Sさんは百貨店勤務だったこともあり、私の母とはケタ違いにたくさんの宝飾品を持っていたのですが、要介護になり、やはり身に着ける機会がなくなってしまいました。
いくつか譲り受けるにしても、そんなにたくさんはいらない。ということで、私の母と姉の義母の分を合わせ、貴金属の買取査定に出すことにしたのです(もちろん母たちの了解済み)。
すべての画像を見る(全9枚)●自宅に査定に来てもらった!
お願いしたのは、以前に店舗で買い取りをお願いしたことがある大手チェーン。今回は点数が30点以上あったので、出張買取をお願いすることにしました(出張対応は、営業エリア内で買い取り総額がある程度の金額が見込めれば可能とのことです)。
まず、鑑定士の方が見やすいようにきれいに分けておきます。色石が多いのも時代を感じますね。