●適正量まで「減らす」

 

続いて、今ある分を適正量まで減らす努力を始めました。
食器棚の中身を全出ししてみると、意外と使っていないものが眠っていたのです。

 

食器棚のものを全出ししてみると…
食器棚のものを全出ししてみると…
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まず、一人暮らし時代にあり合わせで買ったり、実家から持ってきた100均のお皿が、最近では使われないまま食器棚の奥に眠っていました。
まずはこういった使用頻度の低いお皿を手放しました。

 

次に、気に入って買った器の中で、用途の被っているものを見直しました。
普段つくるメニューと二人暮らしの適正量から考えて、溢れた分は手放すことに。

 

とはいえまだまだ使えるすてきな器だったので、友人を招いて好きな器を持って行ってもらうことに。
譲る際に気をつけるべくは、押しつけをしないことです。
自分が手放す手間を人に押しつけることになってはいけません。
「いらないものはいらないと言ってもらっていいので、本当にほしいと思うものだけ選んでくれたらうれしい」と伝えて、持って行ってもらいました。

 

ほかに、引き出物などでいただいた未使用の器は、箱のままリサイクルショップに持ち込んで買い取りしてもらいました。
贈り物を手放すのは気が引けるかもしれませんが、思いを乗せてものを授受した時点で贈り物としての役目は9割方終えていると考えて、使わないまま死蔵品になってしまうより、次に使う人の手元に譲れた方がいいと思い、手放しました。

 

また、このときはしませんでしたが、手放し方の選択肢として「ガレージセールを開く」というのもよい方法だと思います。
わが家で10年以上使っているNIKKOの取り皿は、金沢のガレージセールで買ったものです。
使用済みの食器は基本的にリサクルショップなどでは買い取ってもらえませんが、ガレージセールなら気に入ってくれた人の元に送り出せる可能性があります。

●食器はプラスチックの小さな収納ケースに入るだけ!

 

食器はここに入るだけ!
食器はここに入るだけ!

こんな風にして食器を1枚また1枚と減らし、リビングで使っていた「コンポニビリ」というプラスチックの収納ケースに収められる量にまで減らすことができました。
今ではこんな風に食器を収納しています。

 

これが持っている食器全部!
これが持っている食器全部!

このケースは軽いので女性一人でも楽々持ち上げられます。
掃除の際も動かしやすくて部屋を清潔に保てます。
自力で動かせない大型家具が部屋から一つ減ると、掃除も管理もラクで、引越しもしやすくなりました。

 

●毎日お気に入りの器だけが食卓に並ぶ幸福

 

今は、基本的に食器が割れたら同じ用途のものを買い替える方式に。おかげで上限量を超えることはなくなりました。

 

食器棚という大型家具がなくなったことで、身も心も軽くなったのを感じます。
食器の収納棚を一人で動かせるということは、掃除がラクになるだけでなく、もし地震などで倒れても自力で持ち上げられるということなので、防災面でも安心感が増しました。

 

今では、使いやすくてお気に入りの食器が必要な分だけ手元に残っている状態です。毎日お気に入りの食器が食卓に並ぶという幸福を感じています。
みなさんの暮らしの参考になれば幸いです。