●暮らし全体をイメージしてつくられた革新的な商品
すべての画像を見る(全7枚)一方で、2004年に立ち上がった「SELECT 100」は包丁を含め、その道具があることによってのライフスタイルの提供を大切にしてるブランドだそう。
「ブランド立ち上がり当初から、使いやすいものは、手になじんで美しい。というところをキーコンセプトにしてきました。そのため、取扱説明書を細かく読まなくてもぱっと見て直感的に使い方がわかるシンプルさ、必要最低限の要素で機能を満たす理にかなったデザイン、そして使い心地のよさが特長です」(藤野さん)
そして、ブランド名の「SELECT」にも深い意味が込められていると藤野さんは続けます。
「日々の生活をていねいに過ごす方たちにとって、食事というのは、すごく大切な部分だと考えています。“食事”というのは、食べるだけでなく、つくるところから始まっていると考えています。だから、暮らし全体を大切に考えている人たちから選んでもらえるように。また、選りすぐりの商品という想いが“SELECT”には込められています」(藤野さん)
「SELECT 100」では現在約70アイテムを販売していますが、ゆくゆくはその名の通り“100”のアイテム発売を目指すそうです。
●キッチンにこれさえあれば大丈夫!という安心感
実際に「SELECT 100」の商品を買った方からは、「すごく気に入ったので、これからはなにか調理器具を探すときはまずこのブランドのなかから探そうと思った」といった声も。
「これは本当にうれしかったですね。なにかキッチン用品が欲しいと思ったら、まずSELECT 100を思い浮かべてもらう、というところがブランドの目指すところなんです。だからこそ、機能欠落はあってはいけないし、基本の料理道具を探したときにそれが必ずあって、かつ、使ったときに満足いただけるものにしたいです」(藤野さん)
人気商品のせん切り器も、千切り時の野菜の断面を考えて設計した機能性と使いやすくて手になじむデザインが備わった商品です。
「刃の形が丸いと千切りにしたときに、野菜の断面が少しボソボソしてしまうのですが、このスライサーは四角い刃の形なので、包丁で切ったような“角のある美しい”千切りをつくることができます。また、押し引き両動作に対応しているので、素早く完成して時短にもなります」(藤野さん)
ちなみに、1商品を開発するまでにはものによって変動があるものの、2~3年くらいかかるそうです。
「商品開発の際には、料理研究家の自宅にお邪魔させていただき、実際にキッチンで使っている道具を拝見してどんなものを使っているのかご意見を聞いています。皆さん、やはり知識も豊富なので。そのほかにも包丁をつくった際には、ハンドルの太さや大きさを何度も検討を重ね、発砲スチロールで削り出したもので形をつくって社員にアンケートとったりもしました」(藤野さん)
よい道具を使うことで味や見栄えが変わり、料理がもっと楽しくなる。だからこそ、その“楽しい”という幸せな時間づくりのお手伝いをしたいと強い思いが込められたキッチン用品は、自分用はもちろん、贈り物として大切な人へ渡すのにもぴったりですね!