カビや水アカが発生しやすく、なにかと掃除に手間のかかるのが浴室です。日刊Sumaiライターは、新居での設備を選ぶ際、浴室の掃除のしやすさを重視して検討。結果、浴室のドアを引き戸に決めました。実際に暮らしてみて、使用感や掃除で感じたことを語ります。
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折り戸、開き戸の浴室ドアは掃除がしにくい
浴室ドアは大きく分けて折り戸、開き戸、引き戸の3種類あります。折り戸と開き戸は、以前住んでいた賃貸住宅で使ったことがありました。
折り戸は扉の真ん中が折れることで、少ないスペースで開閉できるので、洗い場に人がいてもスムーズに開け閉めできるというメリットがあります。
ただしレールやドアの中折れする部分などは、どうしても掃除の手間がかかる構造になっていて、賃貸住宅のときはカビがひどく、掃除がしにくくてとても苦労しました。
開き戸は1枚のドアを前後に開閉するので、折り戸に比べると比較的掃除しやすく、ドア部分にタオルかけを設置できるというメリットもありました。
デメリットは、浴室に向かってドアを開けることになるので、洗い場に人がいるとジャマになりやすいということ。 子どもたちと入浴しているときなどは、とくに不便。だれかが先に出るときは、洗い場にいる人がその都度移動しなければならず、面倒に感じていました。
そういった経験もあり、今の家を建てるときは、掃除がしやすく出入りもしやすい引き戸の浴室ドアを採用しました。
引き戸の最大のメリットは、開け閉めのしやすさ
浴室ドアを引き戸にして感じた最大のメリットは、開け閉めのしやすさです。 以前の住まいで折り戸の浴室ドアだったときは、子どもが指をはさみそうで心配でしたが、引き戸はそうした心配がなく、子どもでも安心して使用できます。
将来的に介護が必要な場面でも扱いやすそうなので、子育て中だけでなく、老後まで長くメリットを感じられるのではないかと思います。
引き戸にすると使える壁が少なくなる
筆者宅の場合、引き戸はオプション仕様(標準仕様は折り戸)だったので、追加費用がかかりました。費用は約3万円。
また、盲点だったのは、使える壁が少なくなること。引き戸は扉を左右に動かすためのスペースが、どうしても必要になります。そのため収納棚や突っ張り棒などを取りつけられる壁を確保しにくくなってしまいます。
浴室のすぐ近くに洗濯機を設置したので、洗濯機上にちょっとした収納を増やしたくても壁がないため設置ができません。
浴室ドアに引き戸を採用するのであれば、脱衣所や洗濯機周辺の収納計画についてしっかりと検討しておくべきだった、と感じています。