50代にもなると、日々の家事のやり方が固定観念で凝り固まってしまい、新しい方法を取り入れるのが難しくなりがちです。そんななか、家族からの提案でロボット掃除機を使用するようになったという、ライフオーガナイザーで整理収納アドバイザーの田川瑞枝さん。時間に余裕が生まれたり、夫の家事への意識が少し変わったり。快適に変わった暮らしをレポートします。
すべての画像を見る(全8枚)ロボット掃除機を導入して家事を手放す
洗濯は全自動洗濯機が、食器洗いは食洗機が代役をしてくれるのに、掃除だけはなぜか掃除機を自力でかけていました。3LDKの部屋の隅々まで掃除機をかけると、30分はかかります。体力的にも負担を感じていたところ、ロボット掃除機を提案してくれたのは夫でした。
これまで家事をしてきた自負もあり、ロボット掃除機を導入するというライフスタイルに変えるのは抵抗がありました。はじめは「きれいに掃除できるの?」と半信半疑でしたが、その行動を見て感動。
部屋の間取りをインプットしたら移動を始め、狭い隙間の中も縦横無尽に動いてくれます。労力を使わないのはもちろんですが、電気代の節約になる、排気がきれいなどの利点もありました。
もう、床掃除はロボット掃除機にお任せして、掃除機かけを卒業することに。そうして生活が変わりました。
ひと手間でロボット掃除機をさらに効率よく
ちょこちょこと障害となるものがあると、掃除機が前後左右ムダな動きをします。そのため、掃除機が動きやすいように、動線をつくってあげる作業をすることに。以下の説明します。
たとえばダイニングテーブルセット。そのままだとイスの脚を感知して吸い残しが出てしまいます。
なるべく掃除機がスムーズに通るように、掃除のときは家具の配置をチェンジ。イスだけを壁際に移動させます。
はじめは手間がかかると思いましたが、ムダがないのでとてもスマート。このひと手間で時間のロスがなくなるので、充電時間内に掃除が完了します。ロボットとはいえ、おまかせする以上は、なるべく負担をかけないように心がけています。
ロボット掃除機のある暮らしのメリット
●床にものを置かなくなった
吸い残しのないようにするためには、床の上に余計なものを置かないというのも鉄則。
つい置きっぱなしにしてしまいがちなバッグや配達後の段ボール。そのままだと掃除機がよけてしまうので、ホコリが残ってしまいます。
ロボット掃除機を導入してからは、掃除しやすいようにと、床にものを置かないことが習慣に。気づけば家がいつもスッキリ片づくようになりました。
●時間に余裕が生まれた
ロボットが掃除している間にトイレ掃除をするなど、ほかの家事を同時進行できるおかげで、家事が早く終わります。時間に余裕が生まれたので、趣味の読書の時間にあてるなど、暮らしにもゆとりが生まれました。
掃除機はタイマーで動き出すので、仕事がある日はそのまま家を出ます。掃除機をかけなくちゃ、とあわててバタバタすることもなく、掃除をしていないという負い目を感じることなく、帰ってきたら部屋はきれいで快適です。