生活回りの雑誌や書籍の編集に長年携わり、自身の暮らしにまつわる著書もある編集者の一田憲子さん(57歳)。ここでは、50代からでも無理なく片づき、センスよく整う、収納のコツを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全9枚)散らかりがちなものは、さっとしまえる場所を確保
「おおざっぱな性格で、細かい片づけは苦手」という一田さん。それでも、目に見える空間はすっきり心地よく整えていたいから、手間なくすっきり見えるよう、工夫しているそう。
「雑多なものが散らかりがちなダイニングやリビングで活躍するのが、ボックスやカゴを使ったざっくり収納。ダイニングテーブルで使った文房具や読みかけの本などは、収納場所が決まっていなかったり遠かったりすると、置きっぱなしになりがちです。そこで、使う場所のすぐ近くに、ポンッとほおり込むだけの場所を用意して目につかないようにすれば、さっと片づけられてストレスがありません」
●テーブルの脚代わりのリンゴ箱に日用品を収納
「ダイニングのテーブルはギャラリーで展示台として使われていた板をゆずっていただき、リンゴ箱を脚兼収納に。今読んでいる本や、バッグの中身などを入れています」。小さなゴミ箱とケース入りのウェットティッシュもここに。
「こちら側のボックスは私用、反対側は夫用にしています」
<ファイルボックスの中はざっくり収納でOK>
リンゴ箱の中に入れた無印良品のファイルボックス。右はいつもバッグに入れているもの、左はときどき入れるものを。
「こうすればバッグを変えても忘れ物を防げて、置き場所にも悩みません」
●お気に入りの箱なら、出しっぱなしでもストレスなし
テーブルでよく使う文房具やカトラリーを入れているボックスは、古道具屋さんで購入したもの。
「お気に入りのボックスなら、ずっとテーブルに置きっぱなしでもインテリアの一部になり、じゃまに感じません」
左のボックスにはここで使う文房具を。右のボックスにはカトラリーを入れてセルフサービス形式にし、配膳の手間もカット。