そろそろ大掃除を意識し始める時期。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんはだんだんと大掃除を手放し、今では日々の掃除の中に組み込んでいるそう。大掃除を手放した理由とコツを教わりました。
「大掃除は年末に」という思い込みが過去の自分を苦しめていた
「大掃除」の言葉を見聞きする季節になりました。大掃除と言えば本来年末にするものですが、最近では寒さが厳しい時期よりラクという理由で11月中から始めたり、仕事をする女性が増え、少なくなった在宅時間の中で少しずつ進める「小掃除」という言葉が聞かれるようになりました。
たしかに少しでも暖かい時期の方が手が縮こまらず水仕事がラクだし、冬服よりも夏服の方が体を動かしやすいし、忙しない年末にまとまった時間を取るより少しずつの方が時間も取りやすいかと思います。
すべての画像を見る(全6枚)●大掃除は自分にとって都合のいい時期にずらしてもいい
私も結婚してしばらくの間は年末に大掃除をやっていたものの、そのうち開始時期を早めて少しずつ掃除を進めるようになりました。
というのも、年末はお正月準備などほかにもやることがあるし、子どもが冬休みに入るとさらに家事ややることが増えて時間がなくなり、掃除を年末にまとめてやることは合理的でないと感じたからです。子どもの風邪が自分にうつったときには、大掃除ができないまま年越しという年もありました。
よく考えればお正月は決まった日にちですが大掃除は必ずしもそうではなく、昔と現代とではライフスタイルも違っているわけですし、キレイなおうちで新年を迎えられるのであればもっと自分にとって都合のいい時期にずらしてもいいのではと柔軟に考えるようになりました。
そして「11月開始」「小掃除」を行っていたのですが、去年からはそれすらやらなくなりました。
レンジフード、網戸、浴室のエプロンのような大掃除でやるイメージのある場所も、日々の掃除の中に組み込んだことで敢えてやる必要がなくなったのです。
大掃除を日々のルーティン掃除に組み込むコツ
それでは、大掃除をどのように毎日に組み込んだのかを紹介したいと思います。
●(1) 排水溝、レンジフード、洗濯槽:曜日、日にちを決めたルーティン掃除
キッチン、洗面所、浴室の排水溝は曜日を決めた週1掃除、レンジフード、洗濯槽、浴槽の風呂釜は日にちを決めた月1掃除にしました。
ただ、その日のスケジュールや体調によってはできないときもあるので「大体〇曜日」「大体〇日」と少しゆるめの設定にして都合に合わせて前後させることも。無理せず時間も体調も余裕があるときにやるのが1番はかどりますしね。
洗濯機のフタに掃除をした日を書いたマスキングテープをはり、次回の掃除日の目安にしています。
●(2) 壁、冷蔵庫上、エアコン、照明など:普段の掃除にひと手間プラス
普段はTV周りや棚の上を中心としてかけているハンディモップですが、少し時間のあるときは壁、冷蔵庫の上、エアコン、照明など高い位置までかけるようにしています。サっとなでるだけですがそれだけでも効果は十分で、汚れがほとんどつかなくなりました。
以前はイスや踏み台に乗って少しずつ移動しながら濡れ雑巾でふいて大変だったのですが、そういったことをしなくてもよくなりました。
わが家では100円ショップで伸縮タイプのハンディモップを購入し、汚れたら交換しています。
●(3) 網戸、窓、浴室のエプロン:捨てる前のグッズを利用
先述のハンディモップを交換するときや靴下に穴があいたときには、捨てる前に掃除に使います。ハンディモップや手にはめた靴下で網戸、窓、サッシ、ベランダの手すりや室外機を撫でるようにするとホコリがかなり落ちるので、大掃除をしたとしてもひどい汚れはついていないのでラクですよ。
浴室のエプロン掃除は、古くなったお掃除用スポンジを交換するタイミングで行います。捨てるものだと思うとガシガシ掃除をする気になるので、一石二鳥!