オープンキッチンのデメリット
●においや煙が届いてしまう
換気扇を回していても、調理中のにおいがリビングダイニングにどうしても届いてしまいます。またときには、煙がLDK全体に充満してしまうことも。
「今日のご飯はなに?」「おなかすいたー」という会話にもつながるため、必ずしもデメリットばかりではありません。でも、においに敏感な人や具合が悪いときなどは苦痛に感じる場合もあります。
●音が漏れ出る
すべての画像を見る(全5枚)フライパンで肉を焼いている音や、食器を洗っている水の音、また換気扇の動いている音や電子レンジの稼動音…。さまざまな音が、リビングダイニングまでダイレクトに届きます。場合によっては、こうした騒音が、ダイニングでの会話やリビングで見ているテレビの音と重なって、聞き取りづらくなるということも。
住み始めて最初に驚いたのが、じつはこの音でした。当時はダイレクトに伝わるのでびっくりしましたが、これはすぐに慣れ、今ではほとんど気になりません。
とはいえ、音は相変わらず届いています。気になる方は、家づくりやリフォームの際、少し壁を設けるなどして音が届きにくくなる工夫をしたほうがよいかもしれません。設計士や業者の方に相談してみましょう。
●油が飛び散りやすい
わが家はコンロ前に壁がありません。そのため、目の前のダイニング側に、少なからず油が飛んでいるよう。床がベタベタ汚れます。定期的にふき掃除をしていますが、キッチン以外の床が油で汚れるのは、オープンだからだなと感じています。
掃除が苦手な方は、コンロ前に壁を立てたりするなど、対策を考えることをおすすめします。
●キッチンが汚いとリビングダイニングまで汚く見える
オープンキッチンが食材や洗い物であふれかえっていると、くつろぎ空間のリビングから丸見えになって、雑然とした雰囲気が伝わります。
ごちゃごちゃした空間は、視覚的にストレスを感じやすいもの。ストレスフリーにするには、常にキッチンをきれいに整えておく必要が出てきます。忙しくて片づけの時間がとれない方や、片づけが苦手な方は、オープンキッチンだとかなりの負担に。上記に紹介したメリットが帳消しになるくらい、ストレスが上回る場合も。
少し立ち上がりをつけて手元を隠すデザインにしたり、思い切ってセミクローズドキッチンを選んだりするなど、選択肢を増やして考えるとよいでしょう。
15年を振り返って、オープンキッチンにしてよかった
わが家を建てる前は、メリットのことしか考えていなかったオープンカウンターキッチン。においや音や片づけなど、住み始めて初めて気づいたデメリットもいろいろありました。
楽しさやデザインの視点から、オープンキッチンを選ぶケースが多いでしょう。でも、それだけでは、たりません。デメリットも考慮しながら、暮らしにあったキッチンの間取りを選ぶのが大切。満足感を得るのにつながります。
ちなみに、わが家の場合。15年を振り返って、オープンカウンターキッチンにしてよかったと思っています。見えるからこそ、常にキッチン周りを片づけてリセット。家族とつながる空間を楽しんでいます。