買ってきた食材は、早めに食べきりたい時季。冷蔵庫の中を、ひと目でどこになにがあるか分かる収納にすることで、使い残しや、重複買いを防ぐことができます。
ここでは、暮らしをラクにする収納術に詳しく、本も出版しているサチさんに、100円やプチプラのグッズを使った冷蔵庫収納のアイデアを教えていただきました。
食材の使い残しを防ぐ!冷蔵庫収納の5つのコツ
●冷蔵庫収納のコツ1:グルーピングで定位置を決める
定位置を決めることで、どこになにがあるか一目瞭然で収納することができます。
ポイントは「ざっくりグルーピング」。エリアごとに、生鮮食品、副菜、調味料などの定位置を決めるだけでなく、あきエリアも設けています。
きっちりグルーピングしてしまうと使いづらさが出てきますが、あきエリアをつくっておくことでフレキシブルに対応できます。
カレーや煮物などの残りは、いちいち容器につめ替えず、鍋ごとあきスペースに収納するとラク&時短に。
●冷蔵庫収納のコツ2:ボックスで仕分け、引き出して使う
常に買いおきをする定番品は、ボックスで仕分けすると在庫がわかりやすくなります。
朝食で使うハムやバターはセットにして、わが家では、イケアの白いボックスにまとめています。そのままボックスごと引き出して使えるので、朝食の準備がラクに。毎朝ボックスをのぞくことで在庫がわかり、買い忘れや買いすぎを防ぐこともできます。
ヨーグルトは、100円ショップの半透明のボックスに。取っ手つきで、引き出して中身を取り出せるのがポイント。奥行があるのでスペースをムダなく活用できます。
●冷蔵庫収納のコツ3:チューブ類はつり下げる
倒れて迷子になりがちな細長いチューブ類は、つり下げ収納が便利。
ドアポケットにつり下げて空中収納。デッドスペースを利用します。
100円ショップのカーテンクリップは、たくさん入って100円。小さめですが、このサイズが便利! ほかの物に干渉せず、つり下げられます。
このように、フックごと取って使います。
●冷蔵庫収納のコツ4:野菜室や冷凍室では、立てて収納する
深さのある野菜室や冷凍室は、立てる収納が便利です。
細長い野菜はペン立てやボックスを使って、立てる収納に。重ねてしまうと下のものが見えづらく、消費しきれないことがありますが、立てる・仕切ることで見渡せる収納になり、使いきることができます。
野菜室を上から見たところ。わが家で使っているのは、100円ショップの積み重ねボックスとペン立て、ニトリのファイルボックスです。
冷凍室は無印良品のアクリル仕切り板で立てる収納に。ジッパーつき袋に入れた野菜やもちなどを冷凍しています。
●冷蔵庫収納のコツ5:同じ容器につめ替えて省スペースに
ゴマや七味などは、同じ容器につめ替えると省スペースで収納できます。
ニトリのスパイスボトルは、透明なガラス容器なので、ラベリングをしなくても中身や残量がわかりやすく便利。
口部分が小さな穴と大きな穴の2wayなのもポイント。少量ずつ使いたい七味と、穴が小さいと出てこないふりかけが、同じ容器でそろえられました。
ただし、つめ替えは便利な反面、容器を洗う手間が増えます。そこでわが家では基準を決めました。
・最初からつめ替え前提で売られている粉ものやスパイスなどをつめ替える
・ビンのまま使える調味料や、液体調味料はつめ替えない
液体調味料はニトリのファイルボックスにまとめて、そのまま野菜室に収納。上から見たときにわかりやすいよう、めんつゆは「めん」、みりんは「み」など、油性ペンで頭文字を書いてあります。
しょうゆやドレッシングなどの容器は改良が進んでいて、そのまま使った方が鮮度を保てるのでつめ替えませんが、ラベルをはがすだけでも少しすっきり。
わが家は家族3人、買い物頻度は週に3回です。家族の人数や買い物頻度によって冷蔵庫の収納方法は変わると思いますが、ざっくりとした自分ルールを決めることで、使いやすい冷蔵庫収納になると思います。