湿気が多い梅雨どきは、カビやダニ、悪臭などが発生しがち。そこで、家事代行サービス「タスカジ」のカリスマ家政婦ステラさんに梅雨にオーダーが多い場所別にケア&解決法を教えてもらいました。
毎日しておきたい梅雨どきのキッチンのこと
気温と湿度が高くなると菌は繁殖しやすくなり、悪臭はもちろん、食中毒の危険性もアップ。
「正しい除菌を心がけ、生ゴミなどの処理もいつも以上に丁寧に行いましょう」
毎日するべきケア
●保存容器や弁当箱はつめる前にアルコールスプレーで除菌料理を長時間入れておく容器は、菌が残っていると腐敗や食中毒の心配が。
すべての画像を見る(全17枚)「きれいに洗ったものでも、料理をつめる前に食品にも使える除菌用アルコールスプレーをふきつけ、除菌を徹底して」
●まな板の除菌は酢とペーパータオルを使用食材を直接のせるまな板は、いつも以上に除菌を心がけたいもの。
「広げたペーパータオルの上から酢をかけて湿布状態にし、しばらくおいてから流す方法が安心でおすすめです」
●作業台や食卓はペーパータオルでふく作業台や食卓は、台ふきんでふきがちなところですが、そのふきんに菌がいたら塗り広げることになってしまいます。
「この場合は、除菌用アルコールスプレーをふきつけたペーパータオルでふきましょう。手軽で衛生的です」
週1回しておきたいケア
●排水口と水きりカゴは台所用漂白剤をシュッでOK菌は水分と栄養があると悪臭を放ちながら繁殖します。
「水気や食品かすがたまりやすい排水口はもちろん、見逃しがちな水きりカゴの受け皿などは、塩素系台所用漂白剤でしっかり除菌しましょう」
●冷蔵庫は汚れがちなところを中心にアルコールスプレーで掃除&除菌調理中の手で触れたり、調味料の液だれがついていたり、冷蔵庫は思っている以上に汚れています。
「除菌用アルコールスプレーを使えば、手軽に除菌できます。食材を入れるところだからこそ清潔に!」
家族みんなが触れるドアの取っ手には、手アカや菌がいっぱい! アルコールスプレーをふきつけたあとペーパータオルでふきましょう。
見逃しポイントはゴムパッキンの間。指で溝を広げてアルコールスプレーをふきつけ、ペーパータオルで汚れをふき取ります。
「野菜室は在庫管理も兼ねて、中のものをすべて外に出してから、アルコールスプレーを」
四すみまでしっかりふきましょう。
液だれ多発地帯のドアポケットも同じ。ボトル類をすべて出し、ゴミを取り除いてからすみずみまでアルコールスプレーをシュッ。
生ゴミのケア<野菜・果物>
●乾いている状態で皮をむく生ゴミは水分がつくと菌が繁殖し、悪臭が発生します。野菜や果物をむいたあとの皮などを三角コーナーやゴミ受けにためておくのはNG。
「なるべく濡らさない処理を心がけましょう」
ニンジンや大根を皮をむいて使う場合は、洗う前に皮むきを。
「広げた新聞紙の上で皮をむいて、捨てるものはそのまま新聞紙でくるんでゴミ箱へ」
「ジャガイモなど泥がついているものは、水でサッと泥を洗い落とし、ペーパータオルなどで水気をふいてから皮をむきましょう」
生ゴミのケア<食べ残し>
●ペーパータオルとポリ袋で密封するただでさえにおう食べ残しをそのままゴミ箱に捨てるのは、もってのほか!
「汁漏れ防止にポリ袋に捨てるのが鉄則ですが、さらにペーパータオルに汁を吸わせ密封してからゴミ箱へ」
ペーパータオルを敷いたポリ袋に食べ残しを入れます。中の空気を抜いてから口を2回しっかり結びます。
気になるときは、もう1枚ポリ袋を重ねて二重にして、もう一度口をギュッと結んで。「これで汁もにおいも漏れません!」
ギュッと結んでにおい漏れを防いで。
生ゴミのケア<肉や魚>
●トレーは洗剤で洗ってにおいをもとからシャットアウト食品用トレーは肉や魚を取り出したあと、水でサッとすすいでおきます。
「それだけでは不十分なので、食器洗いのついでに洗剤で洗ってよく乾かすことが、悪臭発生を防ぐポイントです」
●さばいたあとの骨や皮は冷凍庫で保管魚を処理したあとの廃棄部分は、新聞紙にくるんでから2枚重ねたポリ袋へ入れ、空気をしっかり抜いて口を結びます。
「その状態でゴミの日まで冷凍庫に入れておけば、においも発生しませんよ」
※塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有害なガスが発生します。クエン酸など酸性のものと混ぜないのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、漂白剤などを使用する際は、ゴム手袋を利用してください。