「これって大丈夫?」と確信をもてないまま、食品を保存したり、食べたり、捨てたりしていませんか? みなさんの「こんなときはどうする?」に専門家が答えます
Q:震災のことを考えて、ペットボトルに水道水をためておくようにしています。その水は定期的に、みそ汁や米をといだりするときに使って入れ代えていますが、安全な目安が知りたいです
A:生の水道水なら1日、一度沸かしたものなら3日を目安に使いきる
すべての画像を見る(全2枚)水道水自体は、塩素(カルキ)が入っているため、市販のミネラルウォーターよりももちがよいといえます。ただし、一度使ったペットボトルを家庭で完全滅菌するのは難しく、雑菌の混入は避けられません。生の水道水を詰めた場合は1日、沸かした水なら3日以内に使いきるようにし、それ以前でも、水の中に浮遊物などを見つけた場合は、飲まないようにしましょう。使いきれなかった水は、お風呂や洗濯、庭木などに使って
Q:インスタントコーヒーを沸かして砂糖を少し入れ、ポットに入れて冷やして飲んでいますが、どれくらいもつもの?
A:つくったコーヒーは当日中に飲みきるようにしましょう
飲食店での賞味期限も24時間というケースが多いようです。「コーヒーの香りは時間の経過とともに飛んでしまうので、つくった当日に飲みきるようにしましょう」(大手メーカー)。また、インスタントコーヒー(粉)は、開封後は直射日光や湿気を避け、冷暗所に保存。1か月を目安に使いきって。水分量が非常に少ない食品なので、開封後は空気中の湿気を吸い、吸湿が進むと固まることがあります。その場合は、味も風味も落ちているので、飲用はおすすめしません
(※紹介している消費(賞味)・使用期限の目安は、新鮮な食品を正しく保存・使用した場合のものです。各家庭によって条件が異なるため、最終的な使用判断は自己責任で行ってください。とくに表記のない限り、食品についての回答は、賞味期限内であることが前提です。メーカー名の出典がないものは、監修の井上正子さんに取材しています)
【井上正子さん】
医学博士・管理栄養士。1973年「日本医療栄養センター」設立。地域住民、企業、管理栄養士への栄養教育、各種メディアでのわかりやすい栄養指導にも定評が。『
新しい栄養学と食のきほん事典』(西東社刊)など著書多数