夏物セールがにぎわう時期。値引きされた洋服を見るとついテンションが上がって買いすぎ、結局タンスの肥やしに…という経験はありませんか?
お金がムダになるだけでなく、クローゼットの場所を取り、「またやってしまった」と罪悪感も生まれてしまいます。

そこで、元アパレルデザイナーで、節約術を雑誌やブログで発信している高木瞳さんに、「ムダ買いのない買い物の仕方5か条」を教わりました。

ムダ買いのない買い物の仕方5か条
余計な買い物をしなくなったことで、クローゼットもすっきり
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「即決しない」「洗い替えを買わない」…セールで失敗しないための買い物ルール5つ

私はもともとアパレルの仕事をしていて、洋服もセールも大好き。結婚前は気になるものはどんどん買っていました。

でも、クローゼットにはぎっしりと洋服があるのに、なぜか毎日「着る服がない」と感じる日々。結局あまり着なかった服の処分を繰り返すうち、だんだんと買い物の仕方を見直すようになりました。

失敗しながら学んだ自分なりの「しない」ルールを守ることで、今では手もちの枚数は少ないけれど、クローゼットの中はお気に入りだけ、という理想の状態です。

ムダ買いせず長く愛用するために、私が買い物のとき心がけている5か条のルールをご紹介します。

●その1 なんとなく買い物に行かない

まず、買いたいものが決まっていないときは基本的に出かけません。欲しい服のイメージが具体的になるまで「なんとなく」で行かないのです。

アイテム、色、丈、生地の雰囲気や厚さなど、欲しい服のイメージが固まるまで、雑誌やネットで下見してから実店舗に出かけます。

●その2 迷ったら買わない

試着してみて「ちょっと丈が短いかなぁ」「少しだけサイズが大きいかな」など、1か所でも気になる点があったら買いません。
気になる点に目をつむって買ったとしても、それが直ることはありません。

そして結局、2軍扱いになりがち。しかも「そこ以外は気に入っているし、あまり着ていないし」で処分もしづらい存在に…。

洗濯や手入れが面倒なものも2軍になりやすいため、買うときは洗濯表示もチェック。理想と違うかなと引っかかったら、縁がなかったときっぱり諦めます。

●その3 即決しない

気に入っても、レジに直行することはしません。いったん店から出て10分だけでも時間をおき、冷静になります。
そして自分の手もちの服で3つ以上合わせられるアイテムを思い浮かべます。

単品ではどんなにすてきでも、家に帰ったら合わせ方がわからず、タンスの肥やしにした経験が何度もあるため、熱いひと目ぼれでも、本当に自分と相性がいいかよく考えます。

●その4 割引を買う理由にしない

「欲しいものが決まらないと出かけない」と書きましたが、セールに掘り出し物を探しに行くことはワクワクしますし、楽しい気持ちは絶対に否定しません。
ですが、長く使える品を選びたいときは、割引の誘惑にはご注意を。

にぎわっているお店に行くと「なにか戦利品を持って帰りたい!」という気持ちになりやすく、さらに「半額だし、いっか!」と吟味せずに買ってしまうことが。

気に入ったのは1着だけなのに「2着購入でさらに◯%OFFです~!」というセールストークを聞いて、「あともう1着買わなきゃ」と、「買うものを探す」ことをしてしまったり…。

そんな風にセールで散財してきたので、セール品を購入するときは「これが定価でも買いたいと思うか」を自分に問いかけます。安いから、ではなく、「これがいい」と思ったものだけを購入するようにしています。

●その5 洗い替えは同時に買わない

洗い替えは同時に買わない

気に入ったものは色違いで欲しくなることがあります。とくにインナーや靴下は単価が安いので、その場で「色ち買い」したくなりますが、ちょっと待ってください!

着心地がダイレクトに感じられるものほど、何度も使ってみてから感じることが出てきます。そのうえでどうしても欲しくなってから追加すればいいのです。

今は便利な時代なので、ネットで追加購入もできますし、そこまでしてでも欲しいものなら、なおさら「お気に入り」となって、末永く活躍してくれるはず。まずはしばらく試してからの買いたしがおすすめです。

写真は、胸元の開きや肩ひもが手もちの服と相性がよく、あとから白を買いたしたキャミソールです。白、黒ともに大活躍している、お気に入りのアイテムです。

「なんとなく」な出費をしないと、本当にすてきなものに思いきってお金を払えるようになり、メリハリのある買い物ができるようになります。

品質のいいものを選べるので買い物の満足度が上がり、我慢はしていないのに、結果的にムダ買いが激減して節約に!

ここまで考えて購入した服たちは、どれも長く活躍してくれ、愛着もあるので手入れも苦になりません。結果、クローゼットの中はお気に入りの少数精鋭がそろっています。本当の意味で「コスパのいい買い物」になるのです。