ものがあふれていた3LDKのマンションを、“7割収納”で一変させ、家計を黒字に転換。さらに、片づいた部屋でエステサロンを経営しているというサクセスストーリーをもつNさん。
Nさんが実践した“7割収納”とは、片づけアドバイザーの石阪京子さんが考案した考え方。「ものの量を7割に減らして家じゅうを片づけきると、家計に対する考え方も変わり、7割の予算で生活できるようになる」というセオリーです。
早速、Nさんのケースを見ていきましょう。
物置代わりだった和室の使い方を見直して、エステサロンを開業!
家の全体像が見えず、部屋の役割も収納の枠もないまま、ものがじわじわと増えていたNさん。
「役割があいまいな部屋には、余計なものが集まってきます。役割を決め、それに合わせて収納品と収納場所を決めるのが片づけのコツです」と石阪さん。
家計も同じで、全体像も予算の枠もわからないまま出費はどんどんアップしていました。
そこで、7割収納のセオリーで家じゅうの片づけに挑戦。大量の不用品を思いきって処分したらすっきり。「必要なものって意外に少ない」とわかり、ムダ買いが減ったそう。
片づけと同時に、家じゅうの書類を集めて分類しファイリングをしたら、家計全体を俯瞰できるように。予算を立てることと固定費の見直しに成功し、見事、黒字家計になりました。
さらに、きれいに片づいた部屋でエステサロンを開業。収入も増えて、年間100万円の貯蓄ができるように!
●自宅で仕事ができるようになり収入アップ→月2万円増!
すべての画像を見る(全4枚)リビング横の和室は、元は客間。ほとんど使わないため、スペースがあき、子どもの幼稚園のカバンや洋服などを置く物置き代わりに。
そこで、ものがあふれていた和室を片づけ、明るくて気持ちのいい空間をとり戻して、エステサロンに。
「外で働いていたときと違い通勤時間がない分、多くのお客さんに施術できるようになりました」
収入が2万円アップ!
<石阪さんのアドバイス>
部屋の役割が曖昧だと、ものがじわじわ増えがちです。ほとんど使わない和室を思いきってなくし、仕事部屋にしたことで、ものを整理できただけでなく、収入アップにもつながりましたね。
●仕事道具は押し入れに収納
ごちゃごちゃとものがあふれた押し入れ。
「外に出しているのがイヤで、隠すために、隙間を見つけてなんでもつめ込んでいました」
そこで、使わない客用布団は処分。押し入れを仕事道具入れに使えるようにしました。
「折りたたみベッドを入れても7割収納をキープでき、取り出しもスムーズです」
ファイルボックスには顧客のカルテ、ケースにはマッサージ用品などを収納。
●エステのカウンセリングも自宅で行い交際費ダウン→月1万円減!
以前は外でカフェやランチをしながら行っていたカウンセリングも、今は自宅のリビングで。
「お茶代やランチ代がいらなくなって、交際費が1万円もダウンしました」
自宅でのカウンセリングは、顧客がリラックスできる効果も。
7割収納で家を片づけると、ものも、家計も、生活のムダも消えて黒字家計に変身! Nさんのケースを参考に、家じゅうの“3割のムダ”を見つけてみませんか?