●40歳を前に本気で考える

あと数ヶ月で私の30代が終わるので、こんなことを考えてしまうのだよね。だってこの10年が2時間ドラマくらいのようにも思えて、あっという間だったから、この後の20年なんてもっと一瞬なんじゃないかと恐怖になるわけでね。

夕暮れ
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友人夫妻が先日「互助会みたいにしておこうよ」と言っていて、「それいいねー」なんて笑ったけど、本気でそれが一番いいかもしんない。自分亡き後、遠くの親族よりも、趣味や仕事の近い仲間の方が私の残した物を使ったり、趣味のあう人に分散してくれそう。レコードやCDや本や文房具、食器、着物、洋服、そういう物を、みんなの家で生かしてもらえたらいいなあ。人よりも物の方がずっと長生きするのものなのだと、祖父のセーターを着ながら思う。

夫の物は夫の仲間に見てもらえばいいのか。私よりも夫のことを知っているだろう。やっぱり仲間に頼んでおくのがいいな、とかぼんやりベッドの中で考えた。

一番やっかいなのはデータだ。パソコンの中に入れているデータはどうしたらいいんだ。最近はパスワードの壁を何回も何回も超えなければたどり着かないこともたくさんある。全く整理されていない私のパソコンに詰まっている書きかけの小説は誰にも読まれることなく消えていくのだろう。原稿用紙ならまだ発見されることもあるだろうけど、パソコンは難しいだろうなあ。貯まったアマゾンポイントは誰にも知られずひっそりと期限を迎えるのかな。

まあ、ポイントはいいとして…だから私は完成したものは次々に本にしてるんだな。たとえ自主出版でも、世の中に10冊でも20冊でも残せたら、いざというときはパスワードなしで読んだり、再版することができるものねえ。

そうか、その他の物は私は基本どうでもいいのかもなと、ふと思ったのだった。

「なんて言ってる人が100才まで生きるんだよ」と夫が言うので、この話はなかなか進まない。

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