年齢を重ね仕事も家庭もライフスタイルが大きく変化し始める50代。暮らし方の見直しをしたい、もの減らし身軽に快適に暮らしたい! と思う方も多いのでは。ここでは、暮らしに関する雑誌や書籍の編集に携わり、自身の暮らしにまつわる著書もある編集者の一田憲子さんに、50代からの部屋づくりのコツを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)すっきり快適な古民家暮らし。
50代からは「自分の心地よさ」を大事に
都内にある平家の古民家を、住みやすく整えて暮らす一田憲子さん。50代の後半にさしかかった今、ものの持ち方を大きく見直したと言います。
「これまで仕事一辺倒でかけ抜けてきたのですが、そろそろひと息つこうかな、という気持ちになりました。周囲の同世代の知人を見回しても、仕事でも、子育てでも、節目を迎える年代。ちょっとスピードを緩めて自分自身を振り返り、今、そしてこれから先をどう暮らそうと、考える時期でもあると思うんです」と一田さん。
50歳頃からものの数を減らし、今の自分にちょうどいいもののもち方、収納の仕方を試行錯誤しながら試してきた一田さんの部屋づくりのコツは「風とおしをよくする」こと。無理なくまねできるポイントをご紹介します。
●収納の中は多少おおざっぱでも、見える場所だけすっきりと
棚の中など、目につかない場所の収納は多少大ざっぱでも、テーブルや台の上など、見える場所をすっきりさせれば、まめでなくてもすっきり心地よい空間をキープできます。
ソファ側から見たリビング。「収納家具も最小限にすれば圧迫感がなく広々するし、『入るから』とものを増やしすぎるのを防げます」。
●掃除のしやすさを重視して、すき間にものを置かない
「以前は棚の下などのすき間にものを置いていたのですが、掃除のプロを取材したのをきっかけに、床にものを置くのをやめました」。愛用しているマキタのコードレス掃除機ならさっと掃除しやすく、いつでもきれいを保てます。
●キッチンは色味の統一と見える化で管理をラクに
古いキッチンも、IKEAのステンレスのワゴンを収納兼作業台として置いて機能的に。トップにはものを置かず、常に使いやすく。
<保存容器はスチールカゴですっきり収納>
保存容器や保存袋は数も多いので、スチールカゴにまとめてワゴン下に。「在庫も把握しやすく、さっと出して使えます」。お茶セットや調味料のストック、掃除用具などをも同様に分類して、ワゴン下を定位置に。
発売中の『これからの暮らし by ESSE vol.1』では、このほかにも一田さんの収納の工夫や、ものの選び方などをたっぷり紹介しています。さまざまな年齢・ライフスタイルの方の少ないもので暮らすコツや、お金とのつき合い方のほか、50代以上の暮らしの情報も満載なので、ぜひチェックしてみてくださいね。