「迷ったもの」はしまわない。出して、飾って、使ってみよう
ルール3の移動をするときに、じつはもう1つやっていただきたい工程があります。そのまましまい込むのでなく、出して飾って使ってみるのです。
すべての画像を見る(全14枚)例えば
・迷っている服は明日着て出かける。
・積み上げている本は今夜から15分読む。
・箱に入りっぱなしの調理家電は箱から出して、夕食時に使う。
・洗濯物がかかっている筋トレ運動グッズは今から15分やってみる。
・仕事に役立ちそうと買った本は、職場に持参し昼休みに15分勉強する。
・おしゃれすぎて使えなかった調味料はとりあえず開けて舐めてみる。
・便利そうな掃除グッズは土曜日の朝に使ってみる。
など。
購入時に想定されていたとおりに使ってみましょう。やってみたいどころか、試すことすら面倒に感じたら、もう今は不要ということです。もったいない買い物をしたかもしれませんが、そのときの気晴らしになり、日本経済を確実に回しました。1年を待たずに、手放してもよいのです。
大切なのは自分の気持ちに素直に従うことです。高かったからとりあえず置いておくは、いずれ気持ちを暗く、部屋を狭くするだけです。もののために家賃を払い続けることになってしまいます。自分に「いつか使う」という、宿題を与えず、手放してみても大丈夫です。
では具体的に、つい放置しがち・しまいこみがちな、迷うものの片づけ攻略法をご紹介します。
●積み上げたままの本
積んでいる本が大量にある場合は、そのものの圧力で読む気を失わされている場合も多いです。読むためにはぜひ以下のしかけをしてください。
(1) まずは書店でかけてもらった包装を外し、なんの本か一目瞭然にする。 (2) 本を汚したくない気持ちを除くためカバーを外す(カバーは別場所で保管)。 (3) 興味のある2、3冊だけをソファなど本を読む場所の近くに置く。こうすることで、眠っていた本がきちんと生かされ、もしもう必要ないと感じたら手放すことができます。
●しまいこんだままの家電
家電は取り出しにくい位置の収納に、購入時の箱のまま収まっているために使えなかった場合も多々あります。
例えばこちらの「流しそうめん器」の場合。
まずは、すぐに使えるように、箱から出し、包まれている袋を捨て、テーブルにセッティングしてみましょう。
また、「人が来たときに」などではなく「とりあえず今夜ちょっと使ってみる」ことが重要。それだけで、手放すのかこのまま保持するのか判断がつきやすいものです。
そして、残すと決めたら、箱にしまい込まずに、なるべく取り出しやすい位置で、すぐに使える形で収納しましょう。今回残すことに決めた流しそうめん器は、つり戸棚の1段目から3段目に移動されました。つり戸棚のなかも取捨選択し、すっきり使いやすい状態に。
ごく当然なアドバイスに感じられると思いますが、ほとんどの方が放置しがちです。ぜひ「すぐ使ってみる」をしてみてください。
使わなかったものを処分するよりも、もったいないものは「使わなくては、読まなくては、やらなくては」と、過去のものに追い立てられて、今の暮らしを楽しめないことです。つい仕事に家事にと追われがちな日々、自分の家でくらい、なにかに追われず好きなものだけに囲まれて暮らしてみませんか?