年齢を重ねるごとに代謝は落ち、やせるのも一苦労になります。
裏を返せば、代謝がよくなると、効率的にスリムに! 普段あまり運動をしない人は、“体を伸ばす”だけでも代謝がよくなるんです。
理学療法士で医学博士の竹井仁先生に、とくに脂肪が落ちにくい、下半身に効果的な動き「筋膜リリース」を教えてもらいました。
下半身全体を引き締め!ふくらはぎ伸ばし「筋膜リリース」
体をさまざまな方向に伸ばすことで、筋膜のゆがみをときほぐす動きを「リリース」といいます。
リリースの間は、気持ちいいくらいの穏やかな伸ばし具合をキープ。ゆっくり呼吸し、体のかたさがほぐれる感覚を大切にするのがポイントです。
(1)イスの背につかまり左足を後ろに引く
すべての画像を見る(全5枚)イスの背の一歩後ろに立ちます。手を肩幅に広げて、両手でイスの背につかまります。左足を後ろに半歩引き、右ひざは軽く曲げ、左ひざは伸ばして、両足の足裏を床につけます。
(2)体重を後ろに移動して左ふくらはぎを伸ばし20秒リリース
上半身は伸ばし、両足裏は床につけたまま、体重を真後ろに移動し、右ひざを伸ばします。さらにゆっくり左ひざを曲げて、左ふくらはぎが気持ちよく伸びたところで20秒リリース。
【NG例】上半身を丸めてしまう、体重移動するときに上半身をねじってしまうのはNG。
(3)右ひざを曲げながら体重を前に移動し左ふくらはぎを20秒リリース
両足裏は床につけたまま、右ひざを曲げながら体重を前に移動。さらに左ひざを伸ばして、左ふくらはぎが気持ちよく伸びたところで20秒リリース。
左右を入れ替え(1)~(3)を行い、3セット繰り返します。
【NG例】体重を移動するときに腰を反らせてしまうのはNG。
※妊娠前期、後期の3か月の人は行わないでください。それ以外の時期は医師と相談を。また骨折治療中や、手術をして1か月未満の人、悪性腫瘍やがん、動脈りゅうのある人も避けてください。心配な場合は専門医と相談を