体の不調が改善すると話題の「筋膜リリース」。ボディスーツのように全身をおおう「筋膜」を調整し、正常な状態に戻す動きのことです。

「代謝がよくなり、数分で体の芯からポカポカするので、冷えが気になるこの時期にぴったり。また、姿勢が矯正されることで、便秘の解消にも繋がります」と話すのは、理学療法士で医学博士の竹井仁先生。

ここでは、ぽっこり下腹の解消に効果が見込める筋膜リリースの方法を教えてもらいました。

ぽっこりおなかに効く!家で簡単にできる筋膜リリースの方法

体をさまざまな方向に伸ばすことで、筋膜のゆがみをときほぐす動きを「リリース」といいます。
体を伸ばしながらおなかをひねることで、ぽっこり下腹やずんどうウエストをすっきりと解消!

●ウエスト回りを深~くほぐす。見返り筋膜リリース

(1)歩くときの要領で左足と右手を前に出す

歩くときの要領で左足と右手を前に出す
すべての画像を見る(全1枚)

テーブルの半歩後ろに立ち、歩くときの要領で左足を半歩前に出し、右手はテーブルの上に置く。左ひざを軽く曲げ、右ひざは伸ばす。

(2)左手を上に伸ばし20秒リリース

左手を上に伸ばし20秒リリース

(1)の足の位置をキープしたまま、左腕は耳の真横あたりにくるように上の方に伸ばし、20秒リリース。尾骨を中心に、体が上下に伸びるイメージです。

NG例
【NG例】両ひざが伸びてしまっている

両ひざが伸びてしまうのはNG!

(3)上半身を左にひねり20秒キープ

上半身を左にひねり20秒リリース

(2)の姿勢と足の位置のまま、上半身を左にひねる。同時に左手も斜め後ろ方向に伸ばし、視線は左手の指先に。あごが上がらないよう注意しましょう。左の体側が伸びたと感じるところで20秒リリース。

NG例
【NG例】両ひざが曲がっている

右足はしっかり伸ばします。

(4)右ひじをテーブルにつきさらに上半身をひねり20秒リリース

上半身をひねり20秒リリース

右ひじをテーブルにつき、肩より前にひじがくるように固定。さらに上半身を左にひねり、視線は左手のさらに先へ。左右の体側が伸びたところで20秒リリース。左右を逆にして(1)~(4)を行い、左右交互に各2、3セット繰り返す。

横からみると
横からみると

肩より後ろにひじがくるのはNG。ひじは肩より前を意識しましょう。