●ポイント2:子どもと一緒にルールを決めておく

次に、子どもが使うオンラインゲームやアプリがどういうものか理解した上で子どもと一緒にルールを決めます。

「親が勝手に決めるのではなく一緒に考えることがポイントです。1日どれくらいの時間遊んでいいのか、見るだけならOKなもの、学校の友達同士でやるならOKなどを決めておきましょう。また、個人情報をネット上の人に教える、勝手に課金してしまうなど、やってはいけないルールなどもあらかじめクリアにしておくことも重要です」

●ポイント3:あえて早めに与えて、親がしっかり管理するのもあり

「中学生以上になるとどうしてもプライバシーの観点などから親が介入しづらいことが増えてきてしまいます。だからこそ、タブレットなどネットにつながる機器を小さい頃から与えて親がしっかりと管理し、ネットリテラシーを教えていくのもいいですね」

ゲーム機やキッズ携帯、タブレット端末などのガジェットには「ペアレンタルコントロール」という機能が備わっているものがほとんど。

「使用時間の制限や閲覧制限、課金制限、対象年齢外のアプリの利用制限、アプリの使用履歴の確認などができます。そういうのは積極的に使用しましょう。そしてなぜそういう制限をするのかをちゃんと子どもに教え、ネットリテラシーの教育をしましょう。そうすれば中高生で自分のスマートフォンを持ったときなどある程度のリテラシーは備わっているはずなのでトラブルに巻き込まれにくくなると思います」

もし子どもがネットトラブルに巻き込まれたらどうする?

親が常に制御できるわけもなく、大きくなればなるほど目も届きづらくなります。監視しすぎもよくないし、信用してあげたいのが親心。しかし、子どもがトラブルに巻き込まれる可能性がゼロではありません。

暗い場所でスマホを見る子ども
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「命や大事に関わるようなトラブルの場合はすぐ警察で大丈夫です。そうでない場合は学校や園の先生たちに相談してみてください。ほかにも誹謗中傷に関しては

法務省の相談ページ

文部科学省の相談ページ

などもあります」

しかし中学生くらいになるとSNSでのいじめなどは相談しづらいこともあるので、スマホなど与えるまえに、LINEのチャット機能で相談できるアカウント(

チャイルドライン

など)を友達登録させて説明してから渡すのがおすすめなのだそう。

「チャットなら電話相談よりもハードルが低いですし、親に相談しづらいことも気軽に相談できるところがあれば、子どもたちにとっても親にとっても少しは安心できると思います。また、ツールがネット上のものになったとしても、SNSでの交流は人とのやりとりであることは変わりません。だからこそ、直接話すとき以上に、相手の気持ちも考えたり言葉選びに気をつける必要があることも伝えておくのがよいでしょう」

オンラインゲームが盛んになる春休みや、進学進級などでスマホを持たせることが増えるこの季節、親子でネットとの関わり方を見つめ直してもいいかもしれません。