長い夫婦生活、夫のことがどんなに好きで結婚しても、別の人に心が惹かれてしまう…。

「よくドラマやニュースで見るような「不倫」や「浮気」問題、意外と身近でも起きています」と話すのは、精神疾患の方のケアのほか心の不調や、家族や人間関係など多くの相談を受けている、精神保健福祉士でライターの東亜衣子さん。夫以外の人を好きになってしまったという相談を受けることも少なくないそう。

「有名人などにときめく分にはよくても、それが恋愛に発展する可能性があるような関係性にある相手の場合には、もちろん冷静な判断が必要です」。その具体的な方法について教えてもらいました。

おしゃべりをする男女
もしも夫以外の人を好きになったら…(※写真はイメージです。以下同)
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夫以外の男性を好きに。一線を超える前にやってほしいこと

長年結婚生活を送っていると、夫への恋愛感情がなくなったり、ほかの人が魅力的に見えてしまうということがあっても不思議ではありません。一生、同じ気持ち、同じ温度で同じ人を好きでい続けることは不可能に近いこと。

しかし、既婚者の恋愛は、やはりリスクがつきもの。夫に知られてしまえば、離婚を言い渡されても仕方ありませんし、お子さんのいる家庭では、及ぼす影響はかなり大きいと考えられます。

恋愛をしているときは、お花畑と言われるようになかなか冷静な判断がつかず、勢いで離婚をして、結局はその大恋愛だと思った相手ともうまくいかず、後悔しているという方もいらっしゃいます。私が相談を受けた場合にお伝えしている「相手と恋愛関係になる前に、実行してほしいこと」をご紹介します。

●気になる人と精神的・物理的に距離を置く

スマホを持つ様子

気になっている人と、まずは3か月間一切の連絡を絶ってください、とお伝えしています。

姿の見える場所になるべく行かないようにする。同じ会社などそれが難しい場合も、なるべく接点を持たないようにする。気になる相手ののSNSを見ることも禁止。向こうから連絡が来る場合も、必要なことのみ答えるようにしてもらいます。

なかなか難しいと感じる場合は、距離を取るためにできることをなるべくたくさん紙に書き出すのがおすすめです。

初めは苦しくても、自分の気持ちを確かめるための大切なステップですから、なんとか乗り越えていただきます。すでに頻繁に連絡を取っていた場合には「3か月ほど忙しくなるから、あまり返事できなくなるけどごめんね」などと言っておくのもいいと思います。