●家ごとにある「タオルの適正量」を計算してみよう
そもそもものには「これだけあれば大丈夫」という適正量があります。ところがものが多くて片づかないと悩んでいる家庭では、ほとんどのものが適正量を超えているというケースが多いのです。
そして、この状態になりやすいのがタオル。まずは「タオルの適正量」を算出してみましょう。
タオルの適正量は「家族ひとり一人が一日に使う種類と枚数・洗濯の頻度」で変わります。
たとえば、「4人家族・毎日洗濯、家族それぞれがハンドタオルは毎日交換、バスタオルは2日に1回交換」だとします。すると、「ハンドタオル=8枚、バスタオル=4枚」がこの家庭の適正量となります。
「適正量」を計算すると、「週に1回しか洗濯できないのに、すべてのタオルを使うたびに交換するのは無駄」など、生活習慣の見直しにもつながりますので、ぜひ試してみてくださいね。
●「適正量」に合わせてタオルを総チェック。不要なタオルはサヨナラも
「わが家のタオル適正量」がわかったら、家にあるタオルをすべて出してみましょう。リネン庫にあるものだけではなく、押入れに眠っている贈答品のタオル、キッチン収納に入っているぞうきん予備軍のタオルも、すべてです。
そうしたら、タオルを1枚ずつチェックして「今使っているタオル」「今使っていないタオル」を分けていきましょう。このときも、タイプによって注意点が異なります。
・くまタイプ
細かいことにはこだわらないタイプなので、「感触」を物差しにしましょう。「触ってみてゴワゴワしているタオルはもう使わない」と決めれば分類がスムーズになります。
・ねこタイプ
「見た目」にこだわるタイプなので、色あせやほつれがあるものは「使わない」に決めやすいでしょう。新品だけど色や柄が好みでないものは、プレゼントにしたりフリマを利用するのもよい方法です。
・いぬタイプ
ハッキリとしたメリットを感じることができれば行動できるタイプなので、「劣化したタオルより押入れで眠っていた新しいタオルを使ったほうが生活の質が上がる」と視点を変えてタオルの交換時期を決めましょう。
押入れで眠っているタオルは、箱の中で虫に食われたりカビが生えたり…という悲惨な状態になっていることがよくあるのだとか。新しいタオルをいただいたら劣化したタオルと交換するなど、うまく循環させると無駄な在庫を減らすことができます。
●「使わない」と決めたタオルを無駄にしないコツ
たくさんあったタオルを分類すると、「もう使わない」と決めたものがたくさん出てしまいますよね。使わないタオルをそのまま捨てるのは抵抗があるのは、自然な感情です。だからこそ、無駄なく使いきりましょう。
・ぞうきんにする
古いタオルをぞうきんにするのは昔からある生活の知恵ですが、「半分に切って縫い合わせる」と手間をかけていませんか? その手間が「面倒くさい」を生み、「捨てずにタオルとして使い続けよう」を生んでしまいます。古いタオルは専用ボックスにそのまましまっておき、そのままぞうきんとして使い、終わったら洗うことなく捨てましょう。天ぷら油の処分に使うのもよい方法です。
・リサイクルに出す
劣化はしていないけれど、色や柄が好きになれないという場合はフリマやバザーに出しましょう。タオルを大量に必要としている保育園などに寄付するのもよいでしょう。ただし、一度でも使ったものはNG。新品の未使用品に限った方法ですよ。
・寄付する
タオルを大量に必要としている施設や団体は多いもの。新品のものは寄付をするのもよい考えです。一度でも使ったものでも動物愛護団体など寄付を受けつけている団体もあるので問い合わせてみましょう。
いつの間にか増えて、場所をふさいでいるタオル。自分のタイプに合った片づけ方で、スッキリした空間と、肌触りのいいタオルを使う毎日を手に入れてくださいね。
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