いまやテレビで見かけない日はない、というくらいの人気を誇るお笑いコンビ・「かまいたち」。「キングオブコント2017」優勝、「M‐1グランプリ2019」準優勝という実力派で、そのキレッキレのネタと2人の絶妙な「間」にハマる人が続出中です。

猫を抱える男性
山内さんと愛猫のにゃんじ
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そんな「かまいたち」のボケ担当の山内健司さん。独特の表現力と語り口ゆえ「天才、はたまた変人…!?」とも称され、ミステリアスな雰囲気すら漂う山内さんですが、プライベートは「ただの猫好きなおっさん」だったことが判明! そんな山内さんが上梓した『

寝苦しい夜の猫

』(扶桑社刊)から、猫に関するエピソードをご紹介します。

かまいたち山内さん「人生の転機を与えてくれたのが猫だった」

山内さんは本書の中でも愛猫5匹への“猫愛”を綴っています。かまいたち結成後ほどなくして飼い始めて以来、山内さんのそばにはいつも猫がいて、不思議と人生の転機を与えてくれていたのだそう。

●猫がもたらした奥さまとの出会い

その最たるものが、3年前に結婚した奥さまとの出会い。山内さんが自身の猫『ふぁる』と『しゃん』の写真をひたすら投稿していたインスタグラムに、奥さまが「イイね!」したのがきっかけで連絡を取り合うようになり、その後何度かの「猫茶会」を経て交際へと発展しました。

なんと奥さまも交際当時、4匹の猫と暮らす大の猫好き。まさに猫がくれた縁といえますね。入籍も猫にちなんで、2月22日(にゃーにゃーにゃーの日)に行ったのだそう。

2人で住むことを決めた際、最初は、互いの猫たちが一緒に暮らすことに不安もあったといいますが、本の中でも「でもこれがなかなかどうして、優しい猫同士だったのでケンカもとくになく、仲良く暮らし始めてくれた」と、人間2+猫6の共同生活がうまくいったと報告していました。

入籍からまもなく、2月22日生まれのラガマフィンの猫ちゃんと運命的に出会い、『にゃんじ』と名づけて迎え入れた山内家。「健司」をもじった名前の由来は、「釣った魚に餌をあげない感じが、あなたに似てる」という奥さまの一言でした。

●子どもと猫まみれの時間を過ごすのが何より幸せ

男性の上に子どもと猫

その後病気で2匹を見送り、今は5匹の猫と暮らしています。

お子さんも誕生し、家に帰って「子どもと猫まみれ」の時間を過ごすのが、なにより幸せなのだそう。

山内さんは、最高に幸せな猫ライフを著書の中でこんなふうに語っています。

「夜は、万が一子どもの顔にのって窒息させたら困るから猫たちと別々に寝ているけれど、家にいるときは基本的にいつでも一緒。昼寝中、8~9キロの猫たち5匹みんなが僕の布団の上にのってきて、うなされながら寝るのは、実は結構幸せなひとときだ。

知っ得情報として、僕が好きな猫のパーツは爪や肉球。あの香ばしいニオイがたまらない。

あと、箱とか狭いところに無理にでも入りたがる習性も好き。僕のトレーナーの袖に入って、

最後行き止まりで進めなくなるのがうれしいらしく、のどをグルグル鳴らして喜んでいる。

ああ、カワイイ」

山内さんいわく「猫については、『やめ』と言われるまでいくらでも語れる」、というのがよくわかる溺愛ぶりですね。

●猫の「命」を預かる立場として暮らしています

男性の周りに集まる猫4匹

もちろん、ただかわいがるだけではなく、猫の「命」を預かる立場として考え、行動しています。

「そんな心優しい猫たちのために、僕もできる限りのことはしている。家にいるときは、世話全般。トイレもごはんも、ブラッシングも。

以前、最初に飼った猫に無知ゆえ苦しい思いをさせてしまったことがあるので、今はとにかく健康管理に気を遣っている。半年に一度は、かかりつけの専門医で血液検査を含む『猫ドック』を受けさせている」

山内さんが「最初で最後」というエッセー本『

寝苦しい夜の猫

』は、猫への熱い想いがたっぷりと描かれているほか、相方・濱家隆一さんのエピソードや、かまいたちのネタが誕生するまでの経緯や2019年のM‐1グランプリの決勝戦での心境、そして幼少期から思春期に至るまで山内さんの半生がじっくり描かれています。すべて吐き出したという渾身の一冊、じっくり山内さんの世界観にひたってみてはいかがでしょうか?

【山内健司さん】

1981年1月17日、島根県生まれ。2004年5月に濱家隆一とお笑いコンビ「鎌鼬」を結成。のちに「かまいたち」に改名。ネタづくりとボケを担当。NSC26期生。2017年キングオブコント優勝、2019年M‐1準優勝。嫁と長男と猫5匹と暮らす。著書『

寝苦しい夜の猫

』(扶桑社刊)が発売中