毎日のお弁当づくり。忙しいと同じおかずが続いたり、朝からてんやわんやしてしまいます。
「チンするだけ、つめるだけの“自家製”冷凍おかずを活用しています」というのは、ライフオーガナイザーの佐藤美香さん。詳しく教えていただきました。
お弁当は家族とのコミュニケーションツール。ラクしながら続けましょう
私は夫と高校・中学生の娘の分、毎朝3つのお弁当をつくっています(たまに自分の分も)。夫の家を出る時間が早いため、6時にはできあがっていないと間に合いません。
そこで、チンするだけ、つめるだけの簡単冷凍おかずをたくさんストックして活用しています。わが家で活躍しているおかずをご紹介いたします。
●お弁当用にアレンジ魚おかず
お弁当に魚を入れたいと思っても、魚って塩を振り水気をとるなど、地味に面倒な作業が多いですよね。時間があるときに、焼くだけの状態にして冷凍しています。
写真は、鮭のムニエル。水気をとり、一口大に切ったあと味つけし、小麦粉を振るところまでつくっておきます。空気に触れないように、ピシッとラップで包んだら、保存容器に入れて冷凍庫に。お弁当に入れるときは、温めたフライパンにバターを入れ、冷凍した鮭をそのままIN。
1つずつラップに包んだほうが焼きやすいのですが、私は面倒なので小麦粉をしっかりつけるのみ。いくつか重なっていても、焼いているうちに1つずつに分かれます。
●チンする前提の肉おかず
お肉に下味をつけて、冷凍している方も多いですよね。以前は、冷凍したお肉を、冷蔵庫で解凍またはレンジで少しチンしてから炒めていましたが、慌ただしい朝は、フライパンを使うことさえも面倒になることも。
そこで、冷凍する際に、レンチン可能な袋に入れることに。
袋に入れて、袋の口が上になるように保存容器入れれば、保存容器を立てて冷凍庫に入れることができるので、省スペースです。冷凍したお肉をお弁当に入れたいときは、保存容器のフタを外して、袋に入ったままレンジでチンしています(保存容器の耐熱温度を確認してくださいね)。
2~3分加熱したら、上下をひっくり返し、再度加熱します。みそ粕や塩こうじなど、フライパンで焼くと焦げやすいものも、レンジで加熱すると焦げずにすむのでおすすめです。火がとおりやすいように、あらかじめ小さめに切っておくと安心です。
●チンする前提ピーマンおかず
お弁当に緑がほしいときに重宝するのが、ピーマン。葉物やブロッコリーのように、ゆですぎてドロドロになったり、時間がたって色が変わったりが少ないので扱いやすいです。
生のまま細く切って、保存容器に入れて冷凍しています。
保存容器のフタを外しラップをして、2分程度チン。水分を切って、しょうゆやだし汁などであえ、カツオ節をかけたら、りっぱな1品です!
●市販の大袋おかずも大活躍
冷凍食品のお弁当用おかず、種類も多く、おいしいものも多いですよね。けれども、4人分ではすぐになくなってしまうため、買い置きして冷凍庫に入れておくスペースを設けるのが大変です。かといって、毎回全部を手づくりするのもキツイ…。そこで、市販の大袋に入ったおかずを保存容器に移し替え、コンパクトに納めています。
写真は、ちぎり天。お弁当のちょっとしたすき間を埋めるのに、ちょうどよいのです。
保存容器にお弁当用のカップをセットして、枝豆や紅ショウガなど、彩がきれいなものを合わせて、冷凍しています。
わざわざ入れ替えると言うと面倒に感じられるかもしれませんが、ゴム手袋をして一気につめているので手間に感じません。
賞味期限内に使いきれる分を残し、3人×9日分を冷凍用にしましたが、5分でつめ終わりました。1度つくっておけば、後は冷凍のままお弁当箱につめるだけでOK。毎日、1つずつ入れるより、ずっとラクだと感じています。
毎朝のお弁当づくり、つくらずにすんだらラクだなと思います。けれども、たまに「今日のおかずおいしかったら、また入れてね」なんて言われると、うれしくなってはりきってしまいます。
お弁当って、家族とのコミュニケーションツールの1つなのかもしれないですね。