有村架純さん演じる“肝っ玉姉ちゃん”が恋をしたことから、家族や友人、職場の人たちに小さな幸せの連鎖を巻き起こすラブ&ホームコメディ『姉ちゃんの恋人』。「観ていると励まされる!」と、視聴者に元気と勇気を届けています。
「明るくパワフルな桃子から、私も力をもらっています」と語る有村架純さんに取材しました。
物語も佳境に!『姉ちゃんの恋人』有村架純さんインタビュー
有村さん演じる安達桃子は、高校3年生のときに両親を事故で亡くして以来、ホームセンターで働きつつ一家の大黒柱を務める27歳。3人の弟たち――20歳の長男・和輝(髙橋海人)、17歳の二男・優輝(日向亘)、14歳の三男・朝輝(南出凌嘉)を、女手ひとつで育て、守ってきました。
●演じながら力をもらっています
「桃子は、なにごとに対しても一生懸命。両親が亡くなった日から、幼い弟たちをどうにかして育てていかないと、という責任感や使命感から、自分の時間を犠牲にして、家族のために生きると決断し、それを実行している女性。喜怒哀楽が激しくて、ちょっと口が悪いところもありますが(笑)。悲しみや寂しさ、日々の苦労をいっさい表に出さずに、みんなで支え合いながら、明るくパワフルに生きている桃子は、女性としても人間としても尊敬でき、私自身、演じながら力をもらっています」
そんな桃子が、あるきっかけから職場で出会った吉岡真人(林遣都)に恋心を抱くように。少し年上の真人は、ほほ笑みを絶やさない好青年ですが、ある過去を抱えていて…。
「桃子は、彼の人柄にひかれたと思うので、好きになったら、過去があったとしても気にせずにすんなり受け入れそう。でも、先の展開は私もわからないので、2人の恋がこれからどうなっていくのか楽しみです」
●脚本は6作目のタッグとなる岡田惠和氏
脚本は、ドラマ『ちゅらさん』『最後から二番目の恋』などを手がけた岡田惠和氏。有村さんとは連続テレビ小説『ひよっこ』をはじめ、6作目のタッグとなります。
「いつも感じているけれど、うまく表現できない思いを、岡田さんは、すとんと腑に落ちる言葉にしてくれます。それがとても心地よかったり、切なかったり…。やっぱり、岡田さんの脚本はステキだなとあらためて感じました。毎回、役柄もテイストも違う作品を渡してくださるので、今回も岡田さんからの挑戦状だと思ってがんばっています」
●疲れた心を癒やせることができたらいいな
果たして、クリスマスを迎える頃、桃子の新たな日常はどんな結末を迎えるのでしょうか?
「家族を亡くしていたり、なにか秘密があったりしても、そういう背景をいっさい感じさせないくらいにみんなが幸せそうで、ほっこりする作品です。疲れた心を癒やせることができたらいいなという気持ちでつくっているので、感じるままに楽しんでもらえたらうれしいです」
桃子と真人の恋模様と並行して、2人を取り巻く家族、同僚、友人たちの物語も丁寧に描いていきます。人間ドラマの名手・岡田氏が紡ぎ出す、クスッと笑えてジーンと心にしみる会話は、なにげない日常のなかにちりばめられた奇跡に気づかせてくれるかもしれません。
『姉ちゃんの恋人』毎週火曜 夜9時フジ=カンテレ系
全国ネット放送中
【有村架純さん】
1993年、兵庫県生まれ。2013年、連続テレビ小説『あまちゃん』で人気に。映画『映画ビリギャル』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人賞を受賞。おもな出演作に、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、連続テレビ小説『ひよっこ』、『中学聖日記』など。来年、映画『花束みたいな恋をした』『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』『太陽の子』が公開予定