節約のために特売日にまとめ買いしたり、おうちで過ごす時間に備えて食品ストックを増やす買い方にスイッチした人も多いのでは?
そうやって買い込んだ食材も、効率よく使いきれないと意味がありません。月の食費が2万円台前半という達人は、その冷蔵庫づかい、なかでも冷凍庫の使いこなしワザが見事! その秘密をたっぷり公開します。
フードロスをなくして節約に。冷凍保存を駆使してすべて食べきる
冷蔵庫を整えたら、月の食費が家族4人で2万円台に! 整理収納アドバイザーの海老原葉月さんの食費節約ワザは、冷蔵庫の使い方にありました。「たいていの食材は冷凍保存可能。効率的な冷凍法と収納で、ムダなく使いきれて調理もぐっとスムーズになります」という海老原葉月さんの冷凍庫を取材しました。
●日もちのしない食パンはジッパーバッグで冷凍
食パンは週に8枚切り×2を消費。初日食べた残りは冷凍保存に。
「セリアの食パン専用保存袋は、小分けにしなくてもくっつきにくいのでおすすめ。パサパサにならずおいしく食べきれます」。安い日にまとめ買いしてピザトーストにするのも◎。
●肉は大容量パックをまとめ買いして小分け保存
第1週目の買い物時に、ジャンボパックの肉を5種類ほどまとめて購入。
「100g100円以下を目安に、豚こまや鶏胸肉をよく利用します。1回に食べる分量に分けておくと使いやすい」
●残量を把握するため立てる収納に
食材を積み重ねると探すのもひと苦労。
「上から全体量を俯瞰できるよう、必ず立てて収納しています」。冷凍する際、なるべく薄く、板状になるよう成形するのがコツ。ブックエンドでなだれを防止。
●万能冷凍セットをつくって効率よく使いきる
肉と野菜をセットにしておくと、使いきりもラク。
「定番は、豚こまとタマネギ、シメジの3点セット。炒め物はもちろん、カレーやシチューにも使えます」。下味なしでアレンジもしやすい。
和風炒めに!
豚キムチに!
みそ汁セットも!
●すぐに食べきれない野菜は切って冷凍しておく
一度に使いきれない場合は、用途別にすぐ使える状態に切っておき、密封容器に入れて冷凍。
「これだと、キャベツを丸ごと買っても問題なし! 値引き野菜も気軽に購入できるようになりました」
<万能ネギ>
ペーパータオルをかぶせると余分な水分を吸収してくっつかない。
<ニンジン2種>
頻繁に使うニンジンは切り方を変えて。細切りはひじき煮に。
半月切りは汁物などに。
<長ネギの青い部分>
肉をゆでたり、漬けダレをつくるときに重宝。切ってそのまま冷凍に。
<パプリカ>
凍ると固まりますが、容器をふればすぐパラパラに。サラダの彩りにも◎。
●腹もちのいいご飯はサイズで分けて常にストック
「わが家の節約食材はお米。子どもたちが小腹をすかせたときのために、冷凍ご飯を用意しています」
毎回多めに炊き、大人用、子ども用とサイズ別につくっておくと食べ残し防止にも。
<食費削減テク!>ごはんのお供を常備しておく
キッチン収納の引き出しには、家族それぞれが選んだマイふりかけをセット。
「シンプル献立の日、少ない食材で乗りきりたい日に重宝しています。自分の好きな味だから、必ず使いきれるのもメリット」
冷凍庫を使いこなせると、食品ロスがなくなるだけでなく、調理の時短もかなって忙しいときにも大助かりです。なにかとあわただしくなる年末を迎える前に、ぜひ冷凍庫の使い方を見直してみませんか。