スーパーに行くと、「買い物は少人数で」「レジに並ぶのは、お1人で」という表示を見かけます。買い物に行く機会を減らすため、まとめ買いに切り替えたご家庭も多いのではないでしょうか?
ここではライフオーガナイザーの佐藤美香さんに、まとめ買いの際の効率的な買い物術について教えていただきました。

「食材はまとめ買い派」の買い物術。食材をラクに整理し、すぐ使えるようにする

コロナ禍で増えている食材のまとめ買い。せっかくがんばって食材を買ってきたのに、「使いきれず腐らせてしまった」なんてことは避けたいですよね。まとめ買いの買い物の仕方や、買い物後に家でやっていることについて、ご紹介いたします。

●買い物カゴと持ち帰りバックは、「冷蔵庫のどこにしまうのか?」で分ける

買い物するときは、できるだけカゴが3~4つのせられるカートを選ぶようにしています。買い物をするときから、「どこにしまうのか?」と意識してカゴを分けておくだけで、レジをすませた後の袋詰めや、帰宅後の食材をしまう作業がグッとラクになります。

食材
冷蔵庫、冷凍庫、パントリーなど、食材を保存する場所別に買い物袋を分けます
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わが家の場合は、
(1)冷蔵・冷凍品
(2)常温(調味料・乾物他)
(3)常温(野菜・果物)
の3つに分けておくことが多いです。

野菜や果物は、レジでマイバスケットに入れるので、そのまま持ち帰れます。あとは、(1)の冷蔵・冷凍品をクーラーバッグに詰め、(2)の調味料や乾物などの缶詰や袋をエコバックにザっと入れて終了。
わが家は階段の上り下りがあるので、両手でカゴを持ちつつ、肩からバッグを下げて、極力階段を往復する回数を減らしています。

また、買い物って、意外と疲れるもの。帰ったら一息つきたいところです。
あらかじめ保管場所に合わせて袋を分けておくことで、中身を広げなくても、傷みやすい冷凍・冷蔵品だけサッと冷蔵庫にしまえるので、慌てずにすみます。

●ゆでたりカットしたり。食材を「すぐ使える」ようにして保存する

一息ついたら、野菜や果物にひと手間かけてから、冷蔵庫へ。

ブロッコリーとプチトマト

ブロッコリーは食べやすいサイズにカットしてゆで、プチトマトはヘタを取って洗い、水気をきります。

どちらも、おかずの横にちょっと添える・お弁当に入れることが多いので、すぐ使える状態にしておくと便利です。

私は、セリアのザルつきの保存容器を使っています。

小松菜

傷みやすい小松菜は、洗ってザク切りしたら、水気をきって冷凍。

袋の中にだし汁を入れてお浸しにしたり、炒め物に使ったりしています。

このほかにも、数種類のキノコをカットして冷凍したり、タマネギの茶色い皮をむいて冷蔵庫に入れたり、すぐ使えることを意識して保存しています。こうしておくことで、使い忘れて野菜をダメにしてしまうのを防いでいます。

ゴミの回収日の前日にやっておくと、ゴミ捨てもラクになりますよ。

●お肉は数日に使いきれる分以外は冷凍庫へ。買ったときのラップを利用する

お肉は、消費期限内に使いきれそうなものは冷蔵室に、残りは買った日のうちに冷凍しています。

できるだけ下味をつけてから冷凍するようにしていますが、面倒でできない日もあります。そんなときは、食品トレーをとって冷凍するだけでもOK。

食品トレーやラップ

食品トレーやラップの表面を消毒してから、食品トレーごとお肉をひっくり返します。

お肉

ラップをトレーからはがし、ラップの端をつまんで、保存容器(袋)に移動。

保存容器のフタをしたら終了。もともとのラベルがあるので、ラベリングしなくてOKです。

お肉を並べた様子

お肉の量が多くて1つの保存容器(袋)に入りきらないときは、ラベルのあるものを前に、残りは保存容器(袋)に入れて後ろに並べ、後ろの保存容器(袋)から使うようにすれば問題なし。

ラップでしっかり包み、さらに保存容器(袋)に入れることで食材の乾燥を防ぐことができますし、ラップで包んでいるので、保存容器が脂でヌルヌルになることもありません。

まとめて買い物をして、その日に下処理をすませることは、一見大変そうに見えるかもしれません。けれども、日々の調理時短を短縮することや、食材を無駄なく使いきることにもつながります。まとめ買いした際は、ぜひ試してみてください。

※食材を扱う際は手指をよく洗い、清潔にしてください。

※保存容器や道具もよく洗い、清潔を保ってください。

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