外出時に少し空を見上げてみませんか? 意識を変えると、すぐそばに「電柱・電線・鉄塔」があることに気づきます。私たちの暮らしに電気を日々つないでいる“彼ら”の姿を切り取った、どこかホッとする風景写真をご紹介。ここでは、鉄塔や電線に日頃から目を向けているおふたりの写真とメッセージをお届けします。
電気と暮らしをつなぐホッとする風景
●鉄塔風景写真家・藤村里木さんの作品
「黎明を紡ぐ」(栃木県矢板市)
大きな建築物である鉄塔が夜明けの情寂を損なわず、地域や田んぼと調和する情景はとても情緒的。見えなくなるほど遠くまで連なる鉄塔の姿は、なんとなく力強く「伝え続ける」という使命感やたくましさを感じます。
「共存共栄」(長野県東筑摩朝日村)
畑仕事に勤しむ農家の方、それを見守る大小さまざまな形の鉄塔たちは、まるで畑で遊ぶ子ども連れの家族のよう。人々の暮らしのそばに鉄塔があり、鉄塔もまた人々とともに暮らしていると想像させる、温かくてほほ笑ましい光景です。
【藤村里木さん】
フォトグラファー。鉄塔風景写真家。青森県出身。2017年、風景写真家・佐藤尚氏に師事。大好きな鉄塔風景を追い求め「一県一鉄塔の旅」をライフワークとしている。
電力のある日常風景を応募してみませんか?●電線愛好家・石山蓮華さんの作品
「西日といい電線」(東京都渋谷区原宿)
西日に照らされた電柱・電線・変圧器が、ユニークな形の影で建物の壁に映し出されています。自分の立ち位置や角度によって見え方が、がらりと変わり、電線を愛でる楽しさと、新しい発見を与えてくれます。
「夏の雲といい電線」(沖縄県那覇市)
夏空にすっとのびる電線がどこか懐かしい印象ですが、柱上変圧器もしっかりとついていて「現役」だということを感じます。電線は「ノスタルジー」の世界だけのものではないのです。
「しめ縄電線」(東京都千代田区神保町)
生活を支えるインフラらしい丈夫さと力強さを感じる見た目、SF映画のようなクールな印象が魅力的です。電線を真下から見上げてみると、普段は気づかない電線の美しさも楽しめます。
【石山蓮華さん】
電線愛好家としてテレビやラジオ、イベントに出演。日本電線工業会「電線の日」スペシャルコンテンツの監修やDVD『電線礼讃』のプロデュース・演出を務める。
あなたの日常の電力風景を大募集!【作品募集中!】インスタグラムフォトコンテスト「日常の風景にある電力」
ふと目にする日常の風景にある“電柱・電線・鉄塔”をモチーフに、「つなぐ、ホッとする」をテーマとした写真を募集しています!
優秀作品には、2万円相当額のプレゼント&ESSE1月号に作品を掲載。
コンテスト審査員/藤村里木さん(鉄塔風景写真家)、石山蓮華さん(電線愛好家)、辻元舞さん(モデル)
コンテストに応募する<協力/電気事業連合会>