不必要なものは手放して、少ないもので楽しく、シンプルに暮らす人が増えています。片づけや掃除の手間が減り、節約にもなると、いいことづくめ。

とはいえ、暮らしに必要なものは人それぞれ違うはず。自分自身の物差しで、ものを整理するのが大切です。「もたない暮らし」に関する著書が人気の60代ブロガー・ショコラさんに、自分らしく、小さく暮らすヒントを教わりました。

リビングに女性
生前整理のつもりで片づけをはじめたという、60代のショコラさん。現在は1LDKのマンションで一人暮らしです。
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60代で一人暮らし。「私が本当に必要なもの」だけに囲まれて、豊かに暮らす

周りがもっているから手に入れたもの。せっかくもらったから取ってあるもの。そんな、自分の物差しで選んでいないものに囲まれていませんか? それらは手放しても後悔しない可能性大。

「私にとって、本当に必要? ものに出合うたびに問いかけます。年を重ねて“私”を知ることで、その判断はより的確になりました。さらに、豊かに生きるうえで、本当に必要なものなんてごく少ないことにも気づけたのです」

●ひとつで何役も担ってくれるものを選ぶ

デスクとイス

たとえば、ライティングビューロー。2年かけて、スペースに合うコンパクトなものを探しました。デスクであり、引き出しをもつ収納家具であり、お気に入りを見せる飾り棚。3つの役割を担ってくれることで、キャビネットと書きもの用に使っていたテーブルを手放せました。

ディスペンサー

食器洗い洗剤のディスペンサーは、スポンジも収納できるものに。