買い物や通勤・通学、子どもの送迎など、近所の移動にエコで便利な自転車。ESSE読者250人にアンケートを実施したところ、日常的に自転車に乗っている人は210人。とても身近な存在だということがわかりました。今回はそんな自転車にまつわるドキっとするエピソードを集めてみました。

転んで荷物が地面に散乱する様子
着ている服や荷物が車輪に巻き込まれて転倒する事故は多くの人が体験していました(※画像はイメージです)
すべての画像を見る(全4枚)

主婦たちが毎日の自転車生活で感じたヒヤッと事例

日々、安全運転を心がけていても、思いがけないふとしたタイミングでヒヤっとした話がたくさん寄せられています。まずは雨の日の話から。

●雨の日のマンホールのフタにご用心

「雨上がりの湿っぽい地面、マンホールのふたなどが滑りやすく怖いです」(東京都・自営業・45歳)

「少し高さのある歩道を走っていて、マンホールにタイヤを取られて田んぼに落ちました」(愛知県・アルバイト・42歳)

「雨の日にマンホールが滑りやすく、その上を通ったときに転びそうになったのが怖かったです」(東京都・パート42歳)

●危ない!雪道は転倒多発

「雪道を自転車で走っていたとき、滑って転んでしまってトラックに引かれそうになったり、田んぼに落ちたときには危険を感じました」(滋賀県・主婦・32歳)

「雪道で、横滑りして転倒しました」(埼玉県・会社員・37歳)

寒い日の朝、路面が凍結していて転んでしまった人もいました。天候に応じて移動手段もフレキシブルに対応できるといいですね。また晴れた日に自転車に乗っていても、思わぬ危険が…。

●着ている服がタイヤに巻き込まれ…

「スカートを履いていたら、自転車の車輪に巻き込まれて動けなくなってしまいました。自転車と一緒に持ち上げるしかなくて、恥ずかしいことに、泣きそうでした…」(大阪府・主婦・36歳)

「ロングスカートやベストを巻き込んで破れたことが何度かあります」(兵庫県・主婦・39歳)

「昔タイヤに荷物がはさまり、勢いで後ろタイヤが浮き、体が飛びました」(東京都・主婦・31歳)

ほかにもワイドパンツやコートのすそ、ワンピースのリボンなど、着用している衣服がタイヤに巻き込まれて転びそうになったり、服が破れてしまったという体験談も多く寄せられました。
仕事の帰り道、夜道でスカートが巻き込まれて転んだ拍子に、通りすがりのバイクに荷物を強奪されてしまったという人も!

●自転車に子どもを乗せているときはとくに注意

自転車に乗る子どもと女性
子どもを乗せていると、重さでハンドルがとられることも(※写真はイメージです)

「子どもを乗せているとき、子どもが大人しくできなくてバランスを崩してしまったことがあります」(大阪府・主婦・43歳)

「後ろに子どもを乗せて走っていると、子どもが重くて自転車をうまく操作できないことがあります。後ろに重心が行くので、注意していないと転びそうになることも」(神奈川県・主婦・44歳)

子どもの体重が重たく、小回りするときに不安を感じるという人や、段差でヨタっと倒れそうになったという人もいました。

●一歩間違えば大事故の可能性も

「前後に双子を乗せて徐行していたら、前方から減速しないでカーブを曲がってきた車と正面から鉢合わせ。急ブレーキしたら歩道の段差につまずき、自転車ごと倒れ、シートベルトをしていたのに子どもたちは投げ出され、恐ろしかったです。ヘルメットしててよかった…」(岡山県・派遣・32歳)

この方はお子さんを前後に乗せていたことで、操作が何倍も重くなり、ハンドルも取られ、危険度が高くなったことを実感されたそう。自転車ごと転んでしまうと大きな怪我にも繋がりますので、ヘルメットは必須ですね。

●買い物での自転車利用も要注意!

「たくさん買ってしまい荷物を自転車に乗せたところ、重さで転びそうに」(千葉県・会社員・42歳)

「子どもを後部に乗せて運転していたときに、買い物カゴから荷物が落ち、自転車を持ったまま取ろうとしたら、重みで子どもが乗ったまま倒れてしまった。すぐ側を車が走る狭い道路だったので、ひかれないかとその瞬間、とても怖かったです」(愛媛県・主婦・38歳)

●前方不注意で正面衝突の怖さ

「道の真ん中にある小さなポールに気づかず自転車でぶつかり、宙を飛んでしまいました。自転車は故障し、私は胸を強打。夜間に病院に連れて行ってもらいましたが、不幸中の幸いでなんともありませんでした」(秋田県・主婦・30歳)

「踏切を渡りきったところで正面衝突しかけました」(東京都・アルバイト・39歳)

踏切や交差点、出会い頭など、前方不注意による接触事故も寄せられています。スピードが出ていると一大事になりかねません。

●車との接触は大怪我に繋がる危険性も

「車道を走っていて後ろから来たバスが接触しそうなぐらい近く並び、転びそうに」(愛知県・アルバイト・53歳)

「交通量の多い横断歩道で電動自転車に乗っていたところ、対抗してきた自転車にぶつかりそうになり怒られました。怖かったです」((東京都・自営業・37歳)

「見通しの悪い小道から車が出てきてぶつかりそうになりました。両方がかなりスピードを抑えて走っていたので止まることができましたが、お互いにスピードを出していたら本当に危なかったです」(東京都・自営業・40歳)

車道を走っているとき車とまともにぶつかったらひとたまりもありません。

自転車の交通ルールやマナーの改善ポイントは?

暗い時間帯の無灯火運転やおしゃべりしながらの並走運転など、一般的な交通安全マナー以外で皆が気になっていることも聞いてみました。

●歩行者と自転車の道を分けて整備してほしい

自転車専用の道路
自転車用レーンの整備が待たれます(※写真はイメージです)

「歩道か車道かと迷うので、自転車専用、走る向きも決まってほしい。子どもが危ないと感じています」(大阪府・主婦・36歳)

「自転車が歩道を走ったら罰金など、徹底してほしいです」(千葉県・会社員・34歳)

「広い歩道がある大きい道路では歩道、歩道が狭い道路では車道を通ることにしています」(東京都・主婦・48歳)

広い道ではバスやトラックなど大型自動車に巻き込まれないような注意が必要ですし、狭い道では歩行者との接触に気をつけなければなりません。

「自転車専用レーンが全国的に普及して欲しい」という意見や「自転車と原付が同じ場所を走るのは、怖いし無理がある」という声もありました。

一方で、自転車に乗っていない人や、乗っていないときもある人からの意見も寄せられました。