●ネットで高額マスクを購入する夫、ムダにマスクを使いすぎる妻

長期的なマスク不足も深刻化しています。スーパーにもドラッグストアも品薄で、なかなか手に入らない状態が続いているため、ネットでの高額な転売も問題になっています。とはいえ、背に腹は代えられず、高額なマスクを購入している人も。

「半月ほど前のこと。あまりにマスクが手に入らなくて、夫に何気なく言ったら、翌日に『マスク買っておいたから』と事後報告。そんなすぐに手に入るなんておかしいと思って、『いくらで買ったの?』と詰め寄ったら、『100枚で1万円したよ』と言われてびっくりしました」

マスク2箱
1箱50枚入り(5000円)のマスク
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会社員のOさん(38歳)の夫はアマゾンでユニ・チャームの1箱50枚入りのマスクを購入。定価2480円(税込み)の商品を1箱5000円の2箱セット(送料無料)だったといいます。ちなみに、現在同じ商品を見ると、1箱12600~29800円と、当時よりもさらに値上がりした商品が並んでいます。ひどい業者だと、配送料だけで2万円をつけているところも…。

「夫は『たしかに高額だったけど、うちはまだ2倍の段階で購入できただけマシだった』と気にしてない様子。ですが、このタイミングでちょうど実家からマスクのおすそ分け(40枚)と、夫の会社からマスクの支給(50枚)があったので、十分すぎる備蓄の量に。ただ、この感染危機がいつまで続くかわからないので、安心は安心です。節約している身からすると腹が立ちますが、そうも言っていられないので諦めました」

そんな矢先、夫がOさんに対して「高額マスクの使用禁止!」を言い渡してきました。

「なんだかんだで使い心地がよかったので、通勤用に1日2~3枚、高額マスクを浪費しているのを見かねて、夫が『これは僕のマスクだ! 君は安いマスクを使いなさい!』と言ってきたんです。たしかに私の親からもらったマスクと夫の会社のマスクはペラッペラで安全とは言えなさそうな粗悪なもの。でも私に安いマスクを使わせようとする態度に頭が来て、『高額マスクを買ったくせに偉うに言うな』と詰め寄り、口論になりました」

どっちもどっちの争い。Oさん夫妻はひとしきり争った結果、安いマスクから2人で大切に使うということに落ち着きました。高額マスクはいざというときに備えるため大事に保管しているそうです。

いつもは笑って見過ごせるのも、こういう状況だから小競り合いになってしまうケースも多いのかもしれません。早い収束を願わずにはいられません。