●【共通点その3】貯金は生活費が余ってからする

お金を貯められなかった当時、「貯金は生活費が余ったらするものだ」と考えていました。一人暮らしで収入が少ない私にとって、まずは目先の生活が最優先。しかし、貯蓄は給料が入ったらすぐに貯蓄にまわして、残ったお金でやりくりするものだと知ったときに「なるほど!」と衝撃を受けた記憶があります。

今思えばなぜこんなにも初歩的なことに気づけなかったのだろうとは思いますが、当時の私はすぐに会社の財形制度に申し込みました。もちろん、毎月の積立に加えて、やりくりをして、生活費が余った分も貯蓄にまわしてさらに貯蓄額を増やすことに成功しました。

●【共通点その4】お金の優先順位がつけられないまま使ってしまっている

限られた収入のなかでやりくりをするためには、どの出費から予算を確保するのかを考える必要があります。お金が貯められなかった当時の私は、給料が入ったら家賃分のお金を残して、とりあえず口座から5万円を生活費として引き出し、たりなくなったらさらに2万円、1万円、5000円…と徐々に細かく引き出すようなお金の使い方をしていました。そして、いよいよ残高が少なくなり、給料日までの2週間をどうやって過ごそうかと悩みながらも、次の給料で欲しい服や雑貨のカタログを眺める生活をしていました。

ATMの前に立つ女性
お金がたりなくなったら引き出す…それを繰り返したら当然貯金はできませんよね(※写真はイメージです)
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そんなダメ家計の見本のような生活から切り替えたきっかけは、家計簿と予算を分けたことです。毎月決まって支払う固定費と貯蓄を書き出して、残りのお金は生活費としてそれぞれに予算を組んで、そのなかでやりくりをしました。
欲しいものがたくさんあったら、まずはすべて書き出してから優先順位をつけ、優先順位の高いものから買うことで満足度も上がり、結果的に無駄な出費を減らすこともできました。

ただし、出費の優先順位は生活をしていくなかで変わることもあります。そのときは一度立ち止まって、優先順位を入れ替えることも必要です。

最初からお金にパーフェクトな人はいません。なぜお金が貯まらないのか、まずは基本的な出費を見直して、お金の優先順をつけてご自身のお金と向き合うことから始めてみてはいかがでしょうか。