ライフスタイルが多様化するなか、ご近所とのトラブルに悩まされる人が増えています。きっかけは些細なことであっても、当事者になると大きなストレスになってしまうことも。20代~50代のESSE読者248人に、そのリアルな体験を聞いてみました。

警察の取り調べをうける様子
ご近所トラブルが警察沙汰に!(※写真はイメージです)
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騒音にゴミ出し、高齢者問題。難しすぎる現代のご近所づきあい

かつては「一戸建てなら向こう三軒両隣、マンションなら上下左右の部屋へ訪問して…」といったご挨拶が引っ越しのマナーとされてきましたが、少子高齢化が進み、核家族化や独居老人の世帯が増える中、付き合いが希薄になって「隣にどんな人が住んでいるのか知らないから不安に思う」という声が多く上がりました。

●消防と警察も出動…。なにがあったか教えてもらえず…

「アパートの隣の人が突然叫んだり、壁を叩いたり騒音がひどかったです。階段が別だったので、引越しの際も挨拶できず、どんな方が住んでいるのかわからなかったのでとても怖かったです。管理事務所に相談したのですが、『今は個人情報もありどんな方かお伝えできない、困るなら引っ越すしかない』と言われました。酒乱やなにかの病気で…、と理由がわかれば気持ちも違うのですが。
ある日の夜、また叫び声が聞こえてきたときに、消防の方が家に来て、『隣の部屋に入りたいが鍵があかないのでベランダから行かせてほしい』と。その後警察まで来て救急車でだれか運ばれていきました。もちろんなにがあったかはわからないままですが、怖いので引越しをしました」(神奈川県・主婦・41歳)

●路駐を注意したら、思わぬ暴言がかえってきた

「自宅の駐車場の前のアパートの住人の人がよく路上駐車をしていて、停められると私の車を出すことができないので困っていました。怖そうな車だったので我慢していましたが、たまたま外出する際に停まっていたので主人が声をかけると、『うるせー。ぶっ殺すぞ。家に火つけてやろうか』などの暴言を吐かれ、警察を呼ぶことに。その後しばらくは本当に火をつけられるのでは? とか、車に傷をつけられるのでは? と日々落ち着きませんでした。

アパートの管理会社にどういう方なのかを問い合わせたところ、詳しくは教えてもらえませんでしたが、数か月後には退去予定であることを教えてもらえたので、あとはひたすら我慢していました。今は出ていってくれたのでホッとしていますが、アパートだとまた、変な人が住む可能性もあるので引っ越しのたびにドキドキしています」(愛知県・主婦・42歳)

●顔見知りの大家さんが、マスターキーで勝手に侵入…

ドアから侵入
※写真はイメージです

「同じマンションに大家さんが住んでいるのですが、私たち家族が旅行などで自宅をあけているときに、マスターキーを使って勝手に入っていました。室内に防犯カメラをつけて対策していますが、怖いので近々引っ越し予定です」(大阪府・主婦・31歳)

知らない人ならば、ある意味割り切った対応をすることもできますが、中途半端に顔見知りだったり、普段お世話になっている大家さんなどとのトラブルは、余計に困るといった声も聞かれました。そして、ゴミ出しの場面ではこんな事態に見舞われた人も…。

●多発!ご近所のゴミ出しトラブル

ゴミ出しをする女性
※写真はイメージです

「実家に住んでいたとき、人の出したゴミ袋を持ち帰り、自分の家のゴミ入れている人がいました。それに気づいてからは違うゴミ捨て場に持って行くように…。中身を見られているかもと思うと気持ち悪いし、ゴミ袋くらい買えばいいのにと思いました」(山口県・アルバイト・33歳)

「マンションの隣の部屋の人が、可燃ゴミがゴミ収集の時間に間に合わないと、玄関ドアの外によく置きっぱなしにしていました。10日くらいずっと同じゴミ袋が置いてあったこともあり、夏場は生ゴミの臭いが廊下じゅう広がって大変」(栃木県・主婦・34歳)

「ご近所にゴミ捨て場の見張り番のようなおばちゃんがいて、かなり人の出すゴミには口うるさいくせに、自分は燃えるゴミの日に、燃えるゴミ袋より安い資源ゴミの袋に入れてゴミを出しているのを発見してしまいました。気まずい! そしてほんとムカつく!」(福島県・会社員・34歳)

●ご近所で一人暮らししている高齢者のトラブル

「近所のおじいちゃんがちょっと変わっていて、『家の屋根裏にだれかがいる気がする!』と訴えられ、うちの夫が何度か屋根裏を点検させられています。私も、留守中の家の見張りを何度か頼まれました」(宮城県・会社員・32歳)

「近所のおじいさんが『洗濯物をじっと見てる』と通報されたらしい。田舎にはよくいる、定年後の暇なおじいさんなので少しかわいそうには思いましたが、私がゴミ捨てに行くときなどに話が長くて困ったりすることも多く、ちょっとホッとした気持ちも…」(栃木県・主婦・43歳)

「アパートの下の階の男性が神経質な人で、すぐに音がうるさいとピンポンしてきた。初めは菓子折りで謝りに行ききましたが、その男性は離婚して1日中家にいる人で、話をしても解決できないだろうと思い、引っ越しをしました」(新潟県・主婦・31歳)

悔しいけれど、引っ越すしかない?ご近所トラブルの解決策とは?

●強制退去させられた隣人

玄関にバインダーを持った人
近所の人に問題があると、引っ越すしか解決法がないことも(※画像はイメージです)

「隣の家が夜間もずっと、一日じゅうお経を流していました。ペット禁止の物件なのに猫も飼っていて、毎朝ベランダに侵入してくるなども続いたため管理会社に相談。すぐに強制退去となりました」(東京都・会社員・37歳)

マンションやアパートなどの集合住宅で、ルールを守れない困ったご近所たち。管理人さんや管理会社がうまく調整してくれる場合はいいですが、女性だからなめられてしまったのかな? と、悔しい思いをした人もいました。

●夫と私で、態度がコロっと変わった管理人

「以前集合住宅に住んでいたとき、駐車場の枠内に停めているのに、左隣の人に『もう少し右側に寄せて停めてほしい』と管理人経由で言われました。運転席側から買い物した荷物を取り出すから左に寄せて停めないと乗り降りしにくいこと、荷物が取れないこと、を管理人に言いましたが、左隣の駐車場の方と知り合いらしく、向こうの肩ばかり持ち、こちらは枠内に停めているにも関わらず、まったく意見を聞き入れてくれず…。

主人が仕事から帰るとすぐ管理人室に行き、『枠内に停めているのになにが悪いんだ』と反論してくれ、管理人も謝っていたとのこと。やはり、女性はなめられるのかな…。
ちなみに、管理人さんご夫婦で私に対応し、とくに奥さんが強気に文句いってきたので、とても悔しかったです。管理人が最低だったし、部屋も気にいらなかったので1年で引っ越しました!」(東京都・ウェブ関係・44歳)

●ご近所同士で相談してやんわり解決できた例も…

「家の前の子どもが立小便をしたり、庭の家庭菜園に入って荒らしたり、フェンスに乗って遊んでいました。解決法は、お隣さんとも相談してやんわりと伝えてもらいました」(東京都・アルバイト・36歳)

一方で、ご近所づき合い自体が希薄なケースも散見され、多くは被害者側なのにストレスを抱え込むよりは…と、引っ越しすることで解決に至った人がやはり多いのが実情のようです。

●24時間モスキート音!市役所に相談するも、解決できず…

集合住宅正面
※写真はイメージです

「近所のお宅が猫除けのためにモスキート音を24時間鳴らし続けていました。市役所などに相談しても解決しなかったので、引っ越しました」(静岡県・アルバイト・32歳)

賃貸であれば、比較的、「引っ越す」という決断もしやすいですが、せっかく購入した分譲の住宅の場合や、小さい子どもを抱えていたりする場合は、なかなかそうもいきません。

●管理会社にも相談したけれど、無視して耐える

「下の階から足音がうるさいと苦情。管理会社に電話、家に手紙、早朝に直接来るなどしました。苦情が来始めた頃は息子がまだ歩いて数か月で、体重も10kgくらいだしそんなうるさいわけはないと管理会社に言い、下の階の人が神経質だという結論に。今も言われていますが、基本無視です」(千葉県・会社員・34歳)

●被害者が損をするのは納得できない!

「実家の隣がいわゆる騒音おばさんのような人で、わが家ともう一軒の隣の家に何十年と嫌がらせをしています。騒ぐタイプというか、姿を見せずに声だけ出したり、そっとなにかを置いていったりする陰湿なタイプです。雨戸をあける際に毎朝『お静かに』と不気味な声が響いていました。

引越しも検討しましたが、なぜ被害者が損をせねばならないのか納得できず。何度も警察に相談して、わが家に対してはマシになりました。でもほかの家にはまだやっているようです…」(神奈川県・主婦・41歳)

どこに住まいをかまえても、ご近所トラブルが起こってしまうリスクが大きい現代。なにかあったときに助け合えるような良好なコミュニティを形成できればいいですが、世の中にはわかり合えない人もいます。被害にあってもひとりで抱え込まず、事件や事故に発展する前に、行政や専門家に相談してみるなど冷静な対処ができるといいかもしれません。