2019年、ステージ4の舌がんを告知された堀ちえみさん。「生きて戻れないかもしれない」という覚悟もしていたものの、大手術を経て、現在はリハビリに励んでいます。
1月6日放送の『徹子の部屋』では、手術後初めてテレビで肉声を披露し、大きな反響を呼びました。
そんな堀さんのインタビューをお届けします。「がんから生還できた、今だから伝えたいこと」を伺いました。
ステージ4を経験した堀ちえみさんが、同じ苦しみをもつ人に届けたい思い
15歳でアイドル歌手としてデビュー。以来、歌手、女優、タレントとして幅広く活躍する傍ら、プライベートでは7人の子どもを育てる母親として忙しい毎日を送っていた堀さん。
彼女の体に異変が起きたのは、2018年6月頃。舌に違和感を覚え、鏡で確かめてみると裏側に白くポツンとしたものがありました。
病院では「口内炎」と診断されましたが、痛みはひどくなる一方。
じつは正体は“舌がん”で、「進行度はステージ4、生存率は50%」という衝撃の事実が待っていたのです。
2019年2月にリンパ節と舌全体の6割以上を切除し、太ももの組織を移植するという大手術を行い、無事成功。つらいリハビリにも懸命に取り組みました。
順調に回復していきましたが、退院前に受けた検査で、食道がんが見つかってしまいます。
●家族の支えがなければ、今の私はありません
「つらいリハビリに耐え、なんとか言葉を出せるようになったのに…。一気に奈落の底に突き落とされたように感じました。舌がんを宣告されたときよりも、ショックは大きかったかもしれません」
それまで、不安に襲われても、明るくふるまっていましたが…。