クリスマスカードの準備はすみましたか? せっかくなら「Merry Chirstmas」以外にも、小慣れた言い回しを使ってみたいですよね。
ここではカード文化の本場、アメリカでのクリスマスカードや年賀状でよく使われるフレーズについて、アメリカ・シアトル在住のライターNorikoさんに教えてもらいました。
アメリカでよく使われる英語の挨拶。クリスマスカードや年賀状に!
●ホリデーカードの決まり文句はコレ!
今年のカードには英語でひと言添えてみませんか? 日本でおなじみの、
「Merry Christmas!(メリークリスマス!)」「Happy New Year!(新年おめでとう!)」という表現は、アメリカでもよく使われます。
それに代わって、近年もっとも使われているのが、
Happy Holidays!(ハッピーなホリデーを!)になります。
相手の宗教問わず使えるだけでなく、もしクリスマスを過ぎて届いても、「メリークリスマス」から「新年おめでとう」という意味に変換できてしまう便利な表現です。
より丁寧な表現として、
Have a wonderful Holiday season!(すてきなホリデー・シーズンをお過ごしください!)も使われています。
また、同じくクリスマスにも年賀状にも、宗教関係なく使える便利表現がこちら。
Holiday Wishes(ホリデーに幸運を) Best Wishes(幸運をお祈りします) Best wishes for the Holidays(ホリデーの幸運をお祈りします) Joy(楽しい時間をお過ごしください) Joyful(とても楽しい時間をお過ごしください) Seasonal Greetings(季節のご挨拶) Greetings of the Season(季節のご挨拶)よりクリスマスらしさを演出したい場合は、Merry Christmasのほかに、
Ho Ho Ho(ホーホーホー ※サンタクロースのイメージ) Merry & Bright(楽しく、きらめくクリスマスを) Noel(クリスマス ※フランス風)などの英語表現があります。
また、Happy New Year以外の年賀状らしい表現としては、
Cheers to 2020 Hello 2020 Welcome 2020 Happiest 2020はいかがでしょうか。すべて、「2020年おめでとう」という意味になります。もちろん、ほかの表現と組み合わせるのもアリ! たとえば、
Happy New Year Best Wishesなどと書けます。
●クリスマスまでにカードを準備
アメリカでは、毎年11月第4木曜のサンクスギビング(感謝祭)からお正月までの期間をホリデー・シーズンと呼び、日本の年賀状文化と同じように、カードを交換する習慣があります。
以前はクリスマス・シーズンと言っていた12月。近年はユダヤ教の伝統であるハヌカ、アフリカ系アメリカ人によるイベントのクワンザも一緒に祝おうということで、ニューイヤーまでのホリデー・シーズンとなりました。
各家庭ではお得なセール情報をもとに物色しつつ、クリスマスまでに届くようにカードの準備を始めます。これもまた、クリスマスカードではなく、最近はホリデーカードと呼ばれるようになりました。
日本での年賀状事情と同じく、最近は印刷にしてもeカードにしても、作成はオンラインですませるのが一般的。ファミリーの場合、写真を入れるカードがアメリカでも定番ですが、はがきスタイルではなく、封筒にカードを入れるスタイルが主流となっています。
●カード以外にメールやSNSでも!
今年、わが家では小学2年生の息子がアメリカの祖父母へのホリデーカードを手づくりしました。選んだ挨拶文は、表がMerry Christmas!、裏がHappy Holidays! となっています。びっくりするほど定番過ぎる選択でした(笑)。
そしてイラストは、「プレゼントをたくさんもらう自分」。ちょっとあからさまな気もしますが、この正直さは逆に清々しいかも?
今回取り上げた英語表現は、より簡単でキャッチ―なものばかり。カードや年賀状を出さないという方も、ぜひメールやSNSなどでご活用ください。楽しい令和初のクリスマス、年末年始をお過ごしくださいね。
【Norikoさん】
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『
アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)、共著書に
『ビックリ!!世界の小学生』(角川つばさ文庫)